『ルポ 国威発揚 ~「再プロパガンダ化」する世界を歩く ~ 』の詳細情報

ルポ 国威発揚
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タイトル ルポ 国威発揚
サブタイトル 「再プロパガンダ化」する世界を歩く
著者 [著者区分]辻田真佐憲 [著・文・その他]
出版社 中央公論新社 レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ 単行本
ページ数 400p Cコード 0095
発売予定日 2024-12-06 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784120058615 判型 46
内容紹介
何がわれわれを煽情するのか? 北海道から沖縄までの日本各地、さらにアメリカ、インド、ドイツ、フィリピンなど各国に足を運び、徹底取材。歴史や文化が武器となり、記念碑や博物館が戦場となる――SNS時代の「新しい愛国」の正体に気鋭が迫る!
目次
目次より

【第一部】個人崇拝の最前線
1章 トランプの本拠地に潜入する 米国/トランプタワー
2章 親日台湾の新たな「聖地」 台湾/紅毛港保安堂
3章 安倍晋三は神となった 長野/安倍神像神社
4章 世界一の巨像を求めて インド/統一の像
5章 忘れられた連合艦隊司令長官 佐賀/陶山神社
6章 「大逆」の汚名は消えない 山口/向山文庫

【第二部】「われわれ」の系譜学
7章 わが故郷の靖国神社 大阪/伴林氏神社
8章 消費される軍神たち 大分/広瀬神社
9章 自衛隊資料館の苦悩 福岡/久留米駐屯地広報資料館
10章 「日の丸校長」の神武天皇像 高知/旧繁藤小学校
11章 旧皇居に泊まりに行く 奈良/HOTEL賀名生旧皇居
12章 「ナチス聖杯城」の真実 ドイツ/ヴェーヴェルスブルク城
13章 感動を呼び起こす星条旗 米国/マクヘンリー砦

【第三部】燃え上がる国境地帯
14章 祖国は敵を求めた ドイツ/ニーダーヴァルト記念碑
15章 「保守の島」の運転手たち 沖縄/尖閣神社
16章 観光資源としての北方領土 北海道/根室市役所
17章 「歴史戦」の最前線へ 長崎/軍艦島 他
18章 差別的煽情の果てに 京都府/靖国寺
19章 竹島より熱心な「島内紛争」 島根県/隠岐諸島
20章 エンタメ化する国境 インド/ワガ国境、中国/丹東

【第四部】記念碑という戦場
21章 もうひとつの「八紘一宇の塔」 兵庫/緑の塔
22章 東の靖国、西の護国塔 静岡/可睡齋
23章 よみがえった「一億の号泣」碑 岩手/鳥谷崎神社 他
24章 隠された郷土の偉人たち 秋田/秋田県民歌碑
25章 コンクリートの軍人群像 愛知/中之院
26章 ムッソリーニの生家を訪ねて イタリア/プレダッピオ
27章 記念碑は呼吸している ベトナム/マケイン撃墜記念碑
28章 けっして忘れたわけではない フィリピン/メモラーレ・マニラ1945

【第五部】熱狂と利害の狭間
29章 戦時下の温泉報国をたどる 奈良/湯泉地温泉 他
30章 発泡スチロール製の神武天皇像 岡山/高島行宮遺阯碑
31章 軍隊を求める地方の声 新潟/白壁兵舎記念館
32章 コスプレ乃木大将の軍事博物館 栃木/戦争博物館
33章 「救国おかきや」の本物志向 兵庫/皇三重塔
34章 右翼民族派を駆り立てる歌 岐阜/青年日本の歌史料館
35章 郷土史家と「萌えミリ」の威力 熊本/高木惣吉記念館
著者略歴(辻田真佐憲)
辻田真佐憲
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』(文春新書)、『大本営発表』(幻冬舎新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)、監修書に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、共編書に『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)などがある。
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