『西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」』の詳細情報

西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」
サブタイトル
著者 [著者区分]小川原正道 [著・文・その他]
出版社 中央公論新社 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ 中公新書
ページ数 264p Cコード 1221
発売予定日 2024-08-20 ジャンル 教養/新書/日本歴史
ISBN 9784121028167 判型 新書(B40)
内容紹介
幕末期、兄隆盛・大久保利通のもと尊攘派志士として活躍した従道。20代半ばで欧州視察後、台湾出兵で派遣軍トップとして平定する。西南戦争では反乱軍指導者の兄に背を向け、陸軍卿代理として国家建設を優先。隆盛自刃後、謹慎するが天皇に請われ復帰。海相を長期に務め、日清戦争時には陸海相兼務するなど軍事的指導者、さらに元老として政府の中枢を担った。死するまで首相待望論があったが、賊将の弟と固辞し続けた志士の生涯。
目次
■本書の目次■

まえがき――「大西郷」と「小西郷」


第1章 幼少期から陸軍官僚への道程

1 茶坊主から志士へ 貧窮のなかで

2 欧州視察、陸軍官僚へ 新知識への期待

3 征韓論政変 なぜ隆盛に従わなかったか

4 台湾出兵 派遣軍トップ暴走の真意


第2章 西南戦争と兄・隆盛の死

1 不満と蹶起、近代日本最大の内戦へ

2 西南戦争下の陸軍卿代理 弾薬確保と不平士族警戒

3 終戦後の謹慎 イタリア在勤命令と大久保利通暗殺

4 文部・農商務行政の時代


第3章 日本海軍建設と日清戦争

1 陸軍将官から初代海相就任 海軍の整備と増強

2 日清戦争の戦争指導体制

3 戦時下の任務 秩序維持のために

4 戦後の海軍拡張と宮中関係


第4章 政治家としての軌跡 宰相待望論と兄の「罪」

1 「元勲級指導者」八人の一人 度重なる入閣

2 国民協会の結成へ 体制内組織の中心

3 離脱と海相復帰 天皇の嫌悪

4 内相時代の内地雑居 反キリスト教対策


第5章 晩年と私生活

1 首相への推薦と幻の組閣

2 民間の社会改良運動へ 板垣退助との協同

3 隆盛の復権、妻子たちとの日々


終 章 「道」に従って

1 病と死のなかの喜び 甥の授爵

2 評価と遺産 兄を背負い続けた人生


あとがき
参考文献
西郷従道略年譜
著者略歴(小川原正道)
小川原正道
慶應義塾大学法学部教授.1976(昭和51)年長野県生まれ.99年慶應義塾大学法学部政治学科卒.2003年同大学大学院政治学専攻博士課程修了,博士(法学).08年より慶應義塾大学法学部准教授,13年より慶應義塾大学法学部教授.専攻・日本政治思想史.著書は下記の通り.『大教院の研究』(慶應義塾大学出版会,2004年),『評伝 岡部長職』(慶應義塾大学出版会,2006年),『西南戦争』(中公新書,2007年),『近代日本の戦争と宗教』(講談社選書メチエ, 2010年),『福沢諭吉の政治思想』(慶應義塾大学出版会, 2012年),『明治日本はアメリカから何を学んだのか』(文春新書,2021年),『日本政教関係史』(筑摩選書,2023年),『福沢諭吉 変貌する肖像』(ちくま新書,2023年)など他多数.
他の書籍を検索する