『大学改革―自律するドイツ、つまずく日本』の詳細情報

大学改革―自律するドイツ、つまずく日本
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タイトル 大学改革―自律するドイツ、つまずく日本
サブタイトル
著者 [著者区分]竹中亨 [著・文・その他]
出版社 中央公論新社 レーベル
本体価格
(予定)
860円 シリーズ 中公新書
ページ数 224p Cコード 1237
発売予定日 2024-11-20 ジャンル 教養/新書/教育
ISBN 9784121028327 判型 新書(B40)
内容紹介
2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。
だが、目標を達成したとは言いがたい。
原因は国からの交付金の先細りなのだろうか。
同様の改革を進めたドイツの国立大学は、厳しい予算下でも、複数校が競争しつつ世界大学ランキングの上位を占めている。
学長のリーダーシップなど、日本で礼賛されてきた英米モデルを見つめ直し、日独の明暗を分けた大学統治のあり方を比較検証する。
目次
はじめに―― なぜドイツと対比するのか

第1章 数字に踊らされる大学人
1  数値目標の広まり
2 ドイツの大学統制のゆるやかさ
3  数値指標は有効か
4  「メリハリ論」の特異さ
5  「外国」では大学予算が潤沢なのか?

第2章 古き良き「学者の共和国」から公的サービス機関へ
1  世界的潮流のなかの法人化
2  20世紀末における高等教育の課題
3  法人化はどこでつまずいたのか
4  経営管理の強化の必要性

第3章 「ゆるやかな目標管理」でうまくいくドイツ
1  ドイツの業績協定と日本の中期目標・中期計画
2  ゆるやかな目標管理
3  ドイツの大学における本部と学部の関係
4  自己規律が働くドイツの大学

第4章 多元的な評価軸の大学間競争を
1  大学コントロールの理論的整理
2  国際的に見た日本の大学コントロール
3  ユニバーサル段階の大学コントロール
4 日本の大学間競争の何が問題なのか
5 多元的な大学間競争

おわりに―― 大学・行政・社会の信頼関係に向けて
著者略歴(竹中亨)
竹中亨
1955年生まれ。83年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学助教授などを経て、93年より大阪大学助教授、2000年より教授。現在は大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)。著書に『近代ドイツにおける復古と改革――第二帝政期の農民運動と反近代主義』(晃洋書房、1996)、『帰依する世紀末――ドイツ近代の原理主義者群像』(ミネルヴァ書房、2004)、『明治のワーグナーブーム――近代日本の音楽移転』(中公叢書、2016)、『ヴィルヘルム2世――ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」』など。
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