『歴史と人物21 蔦屋重三郎 江戸文化の仕掛け人』の詳細情報

歴史と人物21  蔦屋重三郎 江戸文化の仕掛け人
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タイトル 歴史と人物21 蔦屋重三郎 江戸文化の仕掛け人
サブタイトル
著者 [著者区分]中央公論新社 [編集]
出版社 中央公論新社 レーベル
本体価格
(予定)
1300円 シリーズ ムック
ページ数 96p Cコード 9421
発売予定日 2024-12-05 ジャンル 雑誌扱い/ムック・その他/日本歴史
ISBN 9784128001552 判型
内容紹介
18世紀後半の活気あふれる江戸社会を蔦屋重三郎を中心に概観。江戸人の暮らし、政治、経済、社会、文化、出版を紹介する。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』視聴の虎の巻として、近世後期の入門書としても使える、汎用性高い一冊。

第1章 蔦重とは何者か?
吉原で生を受け、「親なし、金なし、画才なしのないない尽くしの生まれから」江戸のメディア王として時代の寵児にのしあがった蔦屋重三郎。歌麿、北斎、京伝、馬琴、写楽などを見いだし、日本の出版産業の礎を築いた人物である。そのすべてを紹介する。

第2章 蔦重をとりまく人々 『べらぼう』の登場人物
大河に登場する実在の主要人物は、以下の通り。将軍の徳川家治。幕閣の佐野政言、清水重好、田沼意次、田沼意知、長谷川平蔵、一橋治済、松平定信、松本秀持。版元の鱗形屋孫兵衛、須原屋市兵衛、西村屋与八。絵師の礒田湖龍斎、勝川春章、北尾重政、喜多川歌麿。作家の朋誠堂喜三二。吉原の五代目瀬川。ほかにも蔦重のネットワークは、石川雅望(宿屋飯盛)、大田南畝(四方赤良)、葛飾北斎、曲亭馬琴、鍬形蕙斎(北尾政美)、恋川春町、山東京伝(北尾政演)、十返舎一九、杉田玄白、東洲斎写楽などと多彩である。これらを総ざらいにして、人物相関図とともに読み物風に紹介する。

第3章 変容する江戸後期
18世紀後半という時代は、最近の研究では「民間知の時代」(倉地克直)や「知を紡ぐ書物文化の時代」(横田冬彦)と位置付けられている。全国の百姓や町人に経済的余剰が生まれ、教育や文化受容に関心が赴く。綱紀が緩んだ田沼時代、鱗形屋・須原屋・西村屋など大版元の出現、経済・産業・社会の変容が著しく、お江戸は成熟した。そのような時機に蔦重が出来したのである。この章では、近世後期に蔦重が登場した、時代の必然性を解説する。

第4章 成熟した江戸の文化
蔦重は吉原遊郭の入り口に書肆を張り、『吉原細見』というガイドブックで大もうけしたのち、日本橋に店舗を移した。当時、江戸で金の集まるところは、吉原、芝居、魚河岸と言われていたが、そこから派生する出版文化には目を見張るものがあった。ここでは、遊郭、歌舞伎、料理、それらの魅力を町人にじかに紹介していった出版物を軸足に、100万都市江戸の知的好奇心を紹介する。
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