『イラン議会制の理念と現実 ~1920年代の議会政治とレザー・シャー支配体制 ~ 』の詳細情報

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タイトル イラン議会制の理念と現実
サブタイトル 1920年代の議会政治とレザー・シャー支配体制
著者 [著者区分]徳永 佳晃 [著・文・その他]
出版社 東京大学出版会 レーベル
本体価格
(予定)
8000円 シリーズ
ページ数 328p Cコード 3022
発売予定日 2025-11-21 ジャンル 専門/単行本/外国歴史
ISBN 9784130261838 判型 A5
内容紹介
イランは、西アジアではトルコに次いで早くから立憲制をとり、100年以上の歴史をもつ。1920年代パフラヴィー朝の独裁的な支配体制下で、議会はいかに機能し定着したのか。議会文書をはじめとする貴重な一次史料を用いて、当時の動態を鮮やかに描き出す。
目次
序 章
1 研究史上の位置付け及び目標/2 史料/3 各章の概要/4 本書で用いる用語

第1章 立憲革命期のイラン国憲法体制と議会制
1 はじめに/2 立憲革命におけるイラン国憲法典の制定/3 立憲革命期の憲法体制における議会制/4 立憲革命終焉後のイラン政治、社会/5 小括

第2章 内閣主導の改革とその限界
1 はじめに/2 財政改革関連法案の背景/3 内閣主導の財政機構改革/4 小括

第3章 議会統制と財政規律の狭間で
1 はじめに/2 近代財政機構の発達及びその法的枠組/3 予算議決制度の実践/4 小括

第4章 「不法な影響力の排除」を目指して
1 はじめに/2 国民議会における政治対立と選挙法改正論/3 不法な影響力の排除と選挙権の平等/4 不法な影響力の排除と中央政府の権限/5 小括

第5章 立憲革命を「再演」する
1 はじめに/2 憲法改正に関する先例の発見/3 レザー・ハーンの憲法改正運動/4 小括

第6章 議会の「外にある」内閣
1 はじめに/2 1306年ティール月22日法(1927)の発議/3 国民議会における審議/4 小括

終 章
1 1920年代における議会制及びその問題点/2 議会政治打開の方策/3 レザー・シャー支配体制に課された制約/4 戦間期のグローバルな展開におけるイラン議会制

引用文献表/付録(イラン国憲法典全訳・主要登場人物略歴)
著者略歴(徳永 佳晃)
日本学術振興会特別研究員(PD)、日本大学文理学部人文科学研究所研究員
1989年生まれ。2017年東大大学院人文社会系研究科修士課程修了、2018~2020年研究生としてテヘラン大学人文学部歴史学科留学、2024年東大大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。主な著作は「17世紀以降のサファヴィー朝・ムガル朝関係における両君主の擬制的な親族関係」(『東洋学報 東洋文庫和文紀要』2019年)、「立憲革命を「再演」する:イランにおける第1次憲法改正(1925)とパフラヴィー朝の成立」(『アジア経済』2024年)など。
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