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タイトル |
ASEANの政治 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 鈴木 早苗 [著・文・その他]
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出版社 |
東京大学出版会 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3900円 |
シリーズ |
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ページ数 |
224p
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Cコード |
3031 |
発売予定日 |
2024-07-23 |
ジャンル |
専門/単行本/政治-含む国防軍事 |
ISBN |
9784130301923 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
設立から半世紀余り、東南アジア全域を覆うようになったASEANは、いかにして対立を乗り越えて協力を成し遂げ、域外国・地域と向き合ってきたのか。EUの超国家主義に対比される政府間主義の観点からASEANという地域機構の政治力学の全体像を描き出す。
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目次 |
序章 ASEANをどうとらえるか 1.地域機構としてのASEAN/2.比較のなかのASEAN/3.政府間主義と対立・協調の政治/4.本書の構成
第1章 脱植民地化・冷戦とASEAN 1.地域主義の波と植民地遺産/2.東南アジアの成立と米国主導の地域機構/3.ASEANの誕生:自前の地域機構形成へ/4.冷戦と国家建設の重要性/5.ASEANの発展:国際社会による認知へ
第2章 ASEANの政策決定 1.政府間組織としてのASEAN/2.外相主導の協力の限界/3.コンセンサス制とその例外:ASEANマイナスX方式の意義/4.常設機関の役割/5.域外国・地域との関係の制度化
第3章 政治安全保障 1.紛争解決手続き・規範/2.内政不干渉原則の相対化:ミャンマーへの関与を通して/3.ASEAN政府間人権委員会の役割と限界/4.域外国・地域との政治安全保障協力/5.国防大臣会議の役割/6.政治安全保障共同体と東南アジアの平和
第4章 経済統合 1.経済協力の挫折/2.ASEAN自由貿易地域とアジア通貨危機/3.貿易円滑化とサービス貿易自由化/4.連結性の強化/5.域外国・地域との経済協力/6.新しい経済統合モデル?:ASEAN経済共同体の目指すもの
第5章 非伝統的安全保障 1.国内問題の越境性/2.環境問題:越境煙害(ヘイズ)/3.移民労働者問題:送り出し国と受け入れ国の対立/4.ASEAN防災人道支援調整センターの活動/5.新型コロナウイルス対策/6.非伝統的安全保障と社会文化共同体
第6章 域外国・地域との関係 1.域外国・地域との付き合い方/2.中国の台頭と南シナ海問題/3.アメリカとインド太平洋協力/4.EUとの関係/5.日中協力と日ASEAN関係の独自性/6.国際問題への関わり
終章 ASEANはどこに向かうのか 1.政府間主義モデルの可能性/2.ASEAN共同体と協力の深化 |
著者略歴(鈴木 早苗) |
東京大学大学院総合文化研究科准教授(国際関係論・ASEAN研究) 1975年生まれ。1999年東京大学教養学部卒、2009年同大大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。2001年より日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員を経て2020年より現職。著書は『合意形成モデルとしてのASEAN――国際政治における議長国制度』(出版会、2014年)、『ASEAN共同体――政治安全保障・経済・社会文化』(編、アジア経済研究所、2016年)ほか。 |