『NHK「100分de名著」ブックス ロジェ・カイヨワ 戦争論 ~文明という果てしない暴力 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
NHK「100分de名著」ブックス ロジェ・カイヨワ 戦争論 |
サブタイトル |
文明という果てしない暴力 |
著者 [著者区分] | 西谷 修 [著・文・その他]
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出版社 |
NHK出版 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1100円 |
シリーズ |
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ページ数 |
196p
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Cコード |
0031 |
発売予定日 |
2024-07-25 |
ジャンル |
一般/単行本/政治-含む国防軍事 |
ISBN |
9784140819692 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
ひとはなぜ戦争をするのか? 戦闘と殺戮の「本質」を解き明かす
『遊びと人間』で知られる哲学者・社会学者ロジェ・カイヨワ(1913-1978)が1950~60年代の冷戦時代に綴った『戦争論』。彼は本書で、戦争の歴史に新たな光をあて、これまでなぜ人類が戦争を避けることができなかったかを徹底的に分析した。戦争を「破壊のための組織的企てである」とし、本書について「戦争が人間の心と精神とを如何にひきつけ恍惚とさせるかを研究したもの」であると記したカイヨワの複眼は、戦争が起きる状況と、それを実行可能にする人間のおぞましさを浮き彫りにした。そこには「人間はなぜ戦争に惹きつけられてしまうのか」という精緻かつ赤裸々な人間洞察があり、また人間が生み出した文明を兵器利用するという人間のおろかさ、身勝手さに対する教育の必要性を論じた。 「民族間、宗教間の対立が激化し、最新兵器によるテロや紛争が絶えない現代にこそ『戦争論』を読み直す価値がある」と、著者はいう。2019年8月に放送されたNHK・Eテレの番組テキストに、終わりの見えない戦争が続いているいまこそ「西側」的原理の見直しが必要だと説く書き下ろし特別章「文明的戦争からサバイバーの共生世界へ~西洋的原理からの脱却」、読書案内などを加えた一冊。
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目次 |
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著者略歴(西谷 修) |
1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業、東京都立大学フランス文学科修士課程修了。哲学者。明治学院大学教授、東京外国語大学大学院教授、立教大学大学院特任教授を経て、東京外国語大学名誉教授、神戸市外国語大学客員教授。フランス文学・思想の研究をはじめ、世界史や戦争、メディア、芸術といった幅広い分野での研究・思索活動で知られる。著書に『不死のワンダーランド』、『戦争論』(共に講談社学術文庫)、『夜の鼓動にふれる――戦争論講義』(ちくま学芸文庫)、『世界史の臨界』(岩波書店)、『戦争とは何だろうか』(ちくまプリマー新書)、『私たちはどんな世界を生きているだろうか』(講談社現代新書)など多数。 |