『バブル兄弟 ‶五輪を喰った兄〟高橋治之と〝長銀を潰した弟〟高橋治則』の詳細情報

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タイトル バブル兄弟 ‶五輪を喰った兄〟高橋治之と〝長銀を潰した弟〟高橋治則
サブタイトル
著者 [著者区分]西﨑 伸彦 [著・文・その他]
出版社 文藝春秋 レーベル
本体価格
(予定)
2100円 シリーズ
ページ数 376p Cコード 0095
発売予定日 2025-01-09 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784163919331 判型 46
内容紹介
もう二度と日本にこんな兄弟が現れることはないだろう。

狂乱のバブルに踊り、栄光と挫折の物語を生きた2人は、時代が求めた最後のアンチヒーローだった!

質素なスポーツの祭典だったオリンピックを巨額の利益を生み出すイベントに変えた電通にあって、長年、スポーツ局に君臨した高橋治之が、2022年、ついに東京オリンピックでの収賄容疑で東京地検に逮捕された。東京拘置所へと引っ立てられる治之の姿を見て、30年近く前、同じような光景を見た気がした人も多いだろう。

1995年、東京協和信用組合破綻に関する背任容疑で東京地検特捜部に逮捕された、イ・アイ・イーインターナショナル社長の高橋治則。治之と治則は年子の兄弟なのだ。

天皇家にもつながるという名門で、花嫁修業中のお手伝いさんがいるような裕福な家庭に生まれ、慶応幼稚舎から慶応大学に進み、電通、日本航空という当時の超一流企業にコネで就職。誰もがうらやむエリートコースを進んだ2人が、なぜ、そろいもそろって塀の向こう側に落ちてしまったのか。

稀有な兄弟の人生を、抜群の取材力でたどった本書は、戦争ですべてを失った日本が、奇跡の復興によって立ち直ったものの、やがて傲慢になり、バブルの狂乱を生み出して破綻していった「昭和」という時代を見事に描き出した。

「週刊文春」令和5年12月28日号から令和6年8月1日号まで掲載され、大きな話題を呼んだ長期連載がついに単行本化された。

現在、裁判中の治之のインタビューに成功し、直接、疑問をぶつけ、肉声による反論を載せているのは、まさに王道ノンフィクションの醍醐味である。
目次
プロローグ
一、出廷直後の高級スパ/二、愛人が見た〝弟の死〟

第1章 慶応・電通・日航
三、人脈の源泉は父・義治/四、生粋の慶応ボーイ/五、就職、そして結婚

第2章 株・五輪・リゾート
六、番町の「岩澤総本部」/七、〝仕手の本尊〟との因縁/八、兄は五輪、弟はゴルフ場
九、長銀との蜜月が始まった

第3章 政治家・料亭・官僚
十、安倍家と高橋家/十一、ひと晩で百億動かせる男

第5章 愛人・家族・兄弟
十二、「私の『じいちゃん』」/十三、実像と虚像の狭間で/十四、「僕とノリの兄弟仲」

第6章 暗転・破綻・裏切り
十五、長銀の〈機密メモ〉/十六、〝籠の鳥〟となった弟/十七、破綻に向う二信組

第7章 逮捕・落胆・汚名
十八、治則が初めて見せた涙/十九、「ノリを助けて欲しい」

第8章 暗躍・不信・再起
二十、日韓W杯招致の内幕/二十一、箸の持ち方への違和感/二十二、トランプとの面談


第9章 急死・陰謀・闘争
二十三、残された者たち/二十四、森喜朗との接近/二十五、首相と二人きりで
二十六、噴出した買収疑惑/二十七、独断で仕掛けた五輪延期

エピローグ
二十八、公判の最中、焼き鳥屋で/二十九、最後のアンチヒーロ―

あとがき
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