『潮音 第四巻』の詳細情報

潮音 第四巻
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タイトル 潮音 第四巻
サブタイトル
著者 [著者区分]宮本 輝 [著・文・その他]
出版社 文藝春秋 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 408p Cコード 0093
発売予定日 2025-04-18 ジャンル 一般/単行本/日本文学、小説・物語
ISBN 9784163919720 判型 46
内容紹介
執筆足かけ10年。宮本文学、初の歴史小説。全四巻の完結篇。
開国から明治維新・西南戦争を経て、日本の近代化が始まる激動期を、越中富山の薬売りの視点から描く。主人公・川上弥一は、薩摩藩担当の薬売り行商人から、最後は近代的製薬会社の創業を主導するまでになる――。
第四巻から時代は本格的に明治へ。近代日本が始動していく一方、西南戦争では若き薩摩藩士たちが痛ましい死を遂げていく。そして弥一の身辺にも、大きな出来事が起きるーー。

<全四巻から成る大河小説。読みごたえがある。
 武士や権力者ではなく、市井の人間が激動の時代を懸命に生きる姿が見事にとらえられているのは宮本輝ならでは。>
 ーー川本三郎氏(評論家)「毎日新聞」2025年6月7日付の書評より
<宮本文学の代表作の一つとして、長く読み継がれる作品になるだろう>ーー重里徹也氏(文芸評論家) 「東京新聞」2025年5月31日書評より
<日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品>
ーー山内昌之(東京大学名誉教授/「週刊文春」2025年2月27日号の書評より)
<「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。>
--磯田道史(歴史学者・国際日本文化研究センター教授)

全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。
目次
第七十三章 琉球と清国
第七十四章 一両は一円
第七十五章 清国福州
第七十六章 岩倉使節団
第七十七章 不平士族
第七十八章 西洋時計
第七十九章 邂逅
第八十章 事業拡大開始
第八十一章 伏木の松葉屋
第八十二章 つるひこさん
第八十三章 公使館の料理人
第八十四章 列強の罠
第八十五章 大阪分社開設
第八十六章 馬上の人
第八十七章 密偵警察
第八十八章 船出
第八十九章 台湾出兵
第九十章 朱大老
第九十一章 青年の自死
最終章 西南戦争
 
あとがき
主要登場人物
江戸〜明治初期の単位換算表
富山の薬売りの専門用語
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