出版社の日常に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第3弾!
高校国語教師で愛書家の「お父さん」と、娘で体育会系文芸編集者・田川美希(文宝出版の「小説文宝」編集部勤務)の“名探偵コンビ”が、またまた大活躍。
■「大岡昇平の真相告白」 ベストセラー小説『武蔵野夫人』という題名に「夫人」と付けたのは誰か。名作誕生の裏側にあった秘話。
■「古今亭志ん生の天衣無縫」 “自由人”は表向きの姿? 「蚊帳売りの詐欺師」のエピソードから志ん生の意外な一面が明らかになっていく。
■「小津安二郎の義理人情」 小津映画の原作者としても知られる作家・里見弴。しかし、原作と映画の内容があまりに違いすぎる……。
■「瀬戸川猛資の空中庭園」 ミステリと映画の評論で鋭い著作を残した瀬戸川。彼が学生時代に書いた映画『動く標的』の評論と映像を比べてみると……。
■「菊池寛の将棋小説」 異色の作品で出会った江戸時代の棋譜の謎。先崎学九段と室谷由紀女流三段が読み解いていくと……。
■「古今亭志ん朝の一期一会」 落語「三軒長屋」のCDを探す未亡人が、本当に聞きたかった音とは? 資料と音源を探っていった先に見えた真実。
父と娘のユーモアたっぷりの会話から、名推理が生まれていきます。
文庫解説 荻野アンナ(作家)
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