『桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿』の詳細情報

桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿
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タイトル 桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿
サブタイトル
著者 [著者区分]陳舜臣 [著・文・その他]
出版社 徳間書店 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ 徳間文庫
ページ数 320p Cコード 0193
発売予定日 2024-09-10 ジャンル 一般/文庫/日本文学、小説・物語
ISBN 9784198949686 判型 文庫(A6)
内容紹介
12もの文化・文学賞を受賞した巨匠・陳舜臣。
生誕100年を記念し、傑作推理「陶展文シリーズ」全短編を初めて1冊に集約。

大沢在昌氏、東山彰良氏推薦!

昭和の神戸を舞台に、名探偵陶展文が活躍する本書は、
まるでモノクロの名画を観ているかのように懐かしい。
――大沢在昌氏

古き良き本格ミステリは死せず。
こんな華僑探偵が神戸にいたのか。
――東山彰良氏


神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑・陶展文。
福建で育った彼は、若い頃日本に留学して法律を学んだ。
その後、中国に帰国したが再び日本に戻り、妻の節子と結婚した。
父の影響で幼少時から始めた拳法の達人であり、漢方医としての顔を持つ。
今は店を節子の甥にまかせ、悠々自適の身だ。

アメリカの貿易商コンチネンタル社神戸支店長のハミルトンは、毎年七月末、
社員と主だった取引客を招待して、パーティーを開いていた。
その最中、庭でハミルトンの死体が発見される。
死因は絞殺。だが首に巻き付けられていた縄は、すぐにちぎれてしまいそうな古いものだった。
パーティー料理を依頼され、偶然現場に居合わせた陶展文は皆の話を聞き、あることに気づく……。(「くたびれた縄」)

シリーズ全6編に加え、料理ミステリー『幻の百花双瞳』を収録した傑作ミステリー集。


【収録作品】
くたびれた縄
ひきずった縄
縄の綳帯
崩れた直線
軌跡は消えず
王直の財宝
幻の百花双瞳(ひゃっかそうどう)

解説 新保博久
目次
著者略歴(陳舜臣)
1924年神戸市生まれ。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)印度語学科卒。一学年下の司馬遼太郎(蒙古語科)とは生涯親密な関係を持つ。61年『枯草の根』で第7回江戸川乱歩賞を受賞。69年「青玉獅子香炉」で第60回直木賞、70年『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』で第23回日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリ作家として初の三冠となる。72年の日中国交回復後、中国各地、シルクロードなどを旅し、中国の歴史を題材にした歴史小説、史伝、紀行文を多数執筆。76年『敦煌の旅』で第3回大佛次郎賞を受賞、日本における「中国歴史小説」ジャンルを確立。80~81年に放送されたNHK特集『シルクロード -絲綢之路-』に井上靖、司馬遼太郎とともに出演。91年『諸葛孔明』で第26回吉川英治文学賞受賞。93年『琉球の風』がNHK大河ドラマ原作となる。94年第51回日本芸術院賞受賞。98年勲三等瑞宝章受章。2015年没。
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