『製造業向け人工知能講義』の詳細情報

製造業向け人工知能講義
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タイトル 製造業向け人工知能講義
サブタイトル
著者 [著者区分]速水 悟 [著・文・その他]
出版社 日経BP レーベル
本体価格
(予定)
2700円 シリーズ
ページ数 260p Cコード 3053
発売予定日 2024-08-09 ジャンル 専門/単行本/機械
ISBN 9784296205523 判型 A5
内容紹介
進化の速いAIはここを押さえる
製造業の業務活用のための人工知能講義
業務改革、DX推進部門、IT部門、生産技術部門、経営層の悩みに応える

 製造業が人工知能(AI)を業務で活用するために、押さえておくべき「本質」を講義形式(読み物)でまとめました。AIは業務の生産性や付加価値の向上に非常に役立つ技術です。ところが、技術の進化が極めて速いため、多くのビジネスパーソンにとって理解が追い付かず、「どうやって使いこなせばよいのか、よく分からない」という現実があります。こうしたビジネスパーソン、中でも企業の業務改革やDX、AI、IT推進部、生産技術部の社員や管理者、経営者の悩みに応えるために、業務活用を進める上で押さえるべきAIのポイントを伝授し、変化に対応してAIを学ぶ際の「見取り図」を描くためのガイドを提供します。
 筆者は、名だたる日本の大手企業からAI活用に関する研修のオファーを受け続けている速水悟教授。AIをどのように学べば実務において活用できるかについて、AIの専門知識を持たない人でも理解できます。
目次
はじめに

第1講義 人工知能を活用するために
1-1 人工知能とは何か
1-2 製造業における人工知能の活用
1-3 発想を変えれば日本の製造業には大きなチャンスがある
1-4 仕事で活用するために必要な知識とスキルをどう学べばよいか
1-5 AI を学び直す/AI で学び直す
1-6 まとめ

第2講義 大規模言語モデル:製造業向けの活用法
2-1 言語処理の見取り図を描く
2-2 言語処理の発展:翻訳から言語理解へ
2-2-1 統計的手法を用いた機械翻訳から深層学習への進展
2-2-2 トランスフォーマーの登場
2-3 大規模言語モデル:穴埋め問題・丸暗記・強化学習
2-3-1 自己教師あり学習:自分で穴埋め問題を作って解く
2-3-2 文脈による指示:丸暗記・例を示して答えさせる
2-3-3 生徒も教師も計算機:強化学習の役割
2-4  生成 AI の利用:文章の生成・推論・対話型インターフェース
2-4-1 文章を生成するモデル:製造業向けの活用法
2-4-2 プログラミングを支援するアシスタントとしての利用
2-4-3 画像やイラストを生成するモデルとしての利用
2-4-4 大規模言語モデルに考えさせる(推論)
2-4-5 対話型人工知能の登場と日本国内の反応
2-4-6 対話型インターフェースをどう使うか
2-4-7 対話型 AI:GPT-4o と会話 AI エージェントによる英語教育
2-5 まとめ

第3講義 データサイエンスの実践的教育
3-1 データサイエンスの見取り図を描く
3-2 データサイエンティストに求められる知識とスキル
3-2-1 データサイエンス=統計というのは誤解
3-2-2 重要なスキルは応用力と実践力
3-2-3 リテラシーから応用基礎そしてエキスパートへ
3-3 データサイエンスと機械学習の関係を整理する
3-3-1 機械学習について知っておくべき最低限の知識
3-3-2 データサイエンスにおける機械学習の役割
3-3-3 データに基づく意思決定を理解する
3-4 実践的な教育プログラム:実世界データ演習
3-4-1 データサイエンティスト育成の教育プログラムを作る
3-4-2 社会人と大学院生が実際の企業の課題に取り組む
3-4-3 米国での先進的な取り組みを参考に
3-4-4 社会課題の解決とデータサイエンス
3-5 まとめ


第 4 講義 産業分野における AI 活用:異常検知と IoT
4-1 産業分野における AI 活用の見取り図を描
4-2 異常検知と IoT
4-2-1 異常を検知することと予兆を検知すること
4-2-2 失敗に学んだ経験を生かす
4-3 時系列からの異常検知:モデルと学習法・技術コンペ
4-3-1 代表的なモデルと学習法を整理する
4-3-2 時系列の課題をどう説明するか
4-3-3 音による異常検知に関する国際的な技術コンペに参加した経験
4-4 産業分野での活用:外観検査・画像と言語のモデル・動画像
4-4-1 画像による外観検査の仕組み
4-4-2 画像と言語を統合した基盤モデル
4-4-3 動画像からの異常検知も技術が進んでいる
4-5 マルチモーダル基盤モデルの産業応用:ロボット制御と自動運転
4-5-1 ロボット制御におけるマルチモーダル基盤モデルの役割
4-5-2 自動運転のための知覚・行動計画/制御・対話への適用
4-6 まとめ
参考文献 134

第5講義 製造業の AI 活用の変化:活用を拡大させるための課題
5-1 企業における AI 活用の見取り図
5-2 製造業の大規模言語モデルの活用:RAG
5-2-1 文書検索と質問応答
5-2-2 社内の情報を利用する方法(RAG)
5-2-3 設計・生産技術・保守などのものづくりでの活用の可能性
5-3 事例:労働災害、現場用 AI アシスタント、制御プログラムの検証
5-3-1 労働災害の原因についての推論
5-3-2 製造業の現場用 AI アシスタントと領域知識の体系化
5-3-3 制御プログラムの生成と検証を行う仕組み
5-4 人工知能の活用を拡大させるための課題と DX
5-4-1 活用には格差が存在しておりその差は広がっている
5-4-2 人工知能の活用とデジタルトランスフォーメーションの共通点
5-4-3 プロセスマイニングによる業務の効率改善と自動化
5-4-4 AI による予測技術が意思決定に与える影響
5-5 人工知能の活用を拡大させるための組織と文化
5-5-1 AI 活用を事業領域に拡大させるための組織
5-5-2 人工知能に関する知の伝承:専門技術者との相互理解が大切
5-5-3 大切なことは相互理解を超えて共創へと向かうこと
5-6 まとめ

第6講義 人工知能の規制を理解する:管理の仕組みを整える
6-1 人工知能の規制と管理の見取り図を描く
6-2 人工知能の原則と欧州連合の AI 規則への対応
6-2-1 人工知能に関する原則:OECD・内閣府
6-2-2 欧州連合の人工知能に関する規制:AI 規則
6-3 人工知能の開発と運用を管理する仕組み(MLOps)
6-3-1 機械学習の開発と運用を自動的に管理する
6-3-2 人工知能に全てを懸ける企業とプラットフォーム
6-4 信頼できる人工知能とリスク管理フレームワーク
6-4-1 信頼できる人工知能と対応策
6-4-2 人工知能に関するリスクを管理するためのフレームワーク
6-5 人工知能の品質保証と機械学習の品質マネジメント
6-5-1 人工知能の品質保証ガイドラインの取り組み(QA4AI)
6-5-2 機械学習の品質マネジメントガイドライン
6-5-3 AI・データの利用に関する契約ガイドライン(経済産業省)
6-5-4 スタートアップ企業と事業会社のモデル契約書(特許庁)
6-6 まとめ

第7講義 継続的な学びに向けて
7-1 人工知能に関する学びを整理する
7-2 人工知能の学び:温故知新・材料開発
7-2-1 人工知能の歴史:温故知新で学ぶ
7-2-2 新しい概念を理解する方法:深層学習をどう説明するか
7-2-3 新しい技術の普及にはやってみせることが大切
7-2-4 深層学習を統計的機械学習との比較によって理解する
7-2-5 他の分野への AI 適用を材料開発から学ぶ
7-3 社会人教育の経験:地域との連携・放送大学・早稲田大学
7-3-1 自治体と大学の連携として社会人教育に取り組んできた
7-3-2 生成 AI の研修は体験型で
7-3-3 放送大学での製造業における AI 活用の授業内容
7-3-4 早稲田大学の社会人講座で工夫した点
7-3-5 一般向けと専門家向けのセミナーをどう変えてきたか
7-4 最後に伝えたいメッセージ:知の伝承・現場を知ることの大切さ
7-4-1 周りを見ることはやめよう
7-4-2 インターンシップにおける知の伝承
7-4-3 現場を知ることの大切さを学ぶ
7-5 まとめ
7-6 全講義のまとめ

おわりに
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