『その国の奥で』の詳細情報

その国の奥で
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル その国の奥で
サブタイトル
著者 [著者区分]■J・M・クッツェー [著・文・その他]
■くぼた のぞみ [翻訳]
出版社 河出書房新社 レーベル
本体価格
(予定)
2900円 シリーズ
ページ数 260p Cコード 0097
発売予定日 2024-07-23 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784309209074 判型 46変形
内容紹介
欲望、堕落、幻想を見極めようとする力作──オブザーバー紙
めくるめく緊迫感が最後までゆるまない筆致──デイリーテレグラフ紙
植民地支配の歴史を生きた者たちの、人種と性をめぐる抑圧と懊悩を、
ノーベル賞作家が鮮烈に描いた、濃密な、狂気の物語。
語りと思考のリズムを生かした新訳決定版!!!
「父さん、許して、そんなつもりじゃなかった、
愛してる、だからやったの」
20世紀初頭の南アフリカ。異人種間の結婚や性交が禁じられていた時代。白人と褐色の肌の人々が生きる隔絶された空間で事態は推移する。石と太陽で造られた屋敷の仄暗い廊下では、昼も夜も時計が時を刻む。孤独で不美人な未婚の娘マグダ、農場を支配する厳格な父、使用人ヘンドリックと美しく幼い花嫁、不在の兄。肩の上に一気に手斧が振りあげられ、ライフル銃の薬莢が足元で音を立てる。やがて屋敷の秩序は失われ、暴力と欲望が結びつく……。ノーベル賞作家が、検閲の網をかいくぐり、植民地社会の歴史と制度への批判をこめて織りあげた幻視的長篇。新訳決定版!!!
目次
著者略歴(J・M・クッツェー)
1940年南アフリカ生まれ。現在の世界文学を代表する作家のひとり。74年『ダスクランズ』で作家デビュー。『マイケル・K』(83)と『恥辱』(99)ではブッカー賞受賞。2003年ノーベル文学賞受賞。
著者略歴(くぼた のぞみ)
北海道生まれ。翻訳家、詩人。『J・M・クッツェーと真実』で読売文学賞受賞。訳書にクッツェー『マイケル・K』、アディーチェ『なにかが首のまわりに』『アメリカーナ』ほか多数。
他の書籍を検索する