『動物のもつ倫理的な重み ~最小主義から考える動物倫理 ~ 』の詳細情報

動物のもつ倫理的な重み
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タイトル 動物のもつ倫理的な重み
サブタイトル 最小主義から考える動物倫理
著者 [著者区分]久保田 さゆり [著・文・その他]
出版社 勁草書房 レーベル
本体価格
(予定)
5500円 シリーズ
ページ数 288p Cコード 3012
発売予定日 2024-11-26 ジャンル 専門/単行本/倫理(学)
ISBN 9784326103447 判型 A5
内容紹介
動物のもつ倫理的な重みとは。特定の倫理理論の応用ではなく、「最小主義」アプローチによる動物倫理の考え方を提示する。

功利主義、権利論など特定の倫理理論の応用ではなく、「不必要な危害は加えるべきではない」という一般的な原理から倫理的主張を導くことを目指す「最小主義」アプローチで動物のもつ倫理的な重みに迫る。動物の苦痛や喜びなど、実感を得やすい要素から議論を展開、動物倫理の考え方を多くの人に理解しやすい形で提示する。
目次
序 論

第1章 動物倫理の議論
 第1節 動物をめぐる現状と動物倫理の課題
 第2節 功利主義の議論
 第3節 義務論の議論
 第4節 これまでの議論の特徴と限界
 第5節 動物倫理の議論の構成

第2章 人間の向けるべき態度
 第1節 ニーズ論
 第2節 徳倫理

第3章 動物のもつ倫理的重みをめぐる議論
 第1節 倫理的な重み
 第2節 ネガティブな側面
 第3節 ポジティブな側面

第4章 動物をめぐる理解とその受容
 第1節 動物をめぐって活動する人々の理解
 第2節 動物倫理と文学

第5章 T・ザミールの議論
 第1節 動物への配慮の必要性
 第2節 ザミールの議論
 第3節 ザミールの議論にたいする懸念

第6章 人間と動物の関係
 第1節 野生動物、家畜動物、ペット動物
 第2節 多層的な動物理解
 第3節 現実の状況における判断

第7章 動物の法的権利と福利
 第1節 権利概念の多義的な用いられ方
 第2節 なぜ動物の「権利」を主張するのか
 第3節 道徳的権利と法的権利の隔たり
 第4節 動物倫理の議論の役割

結 論
あとがき
文献表
人名索引
事項索引
著者略歴(久保田 さゆり)
久保田さゆり(くぼた さゆり)

2017年千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了,博士(文学)。東京医療保健大学非常勤講師,東邦大学非常勤講師,千葉大学アカデミック・リンク・センター特任助教,日本学術振興会特別研究員PDなどを経て,現在:長崎大学教育学部助教。論文:「動物倫理における文学の役割」(『倫理学年報』第63集,2014年),「動物の権利と福祉─哲学的議論の役割と法的議論」(『法多元主義─グローバル化の中の法(法哲学年報2018)』2019年)等。
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