『市民ワークショップは行政を変えたのか ~ミニ・パブリックスの実践と教訓 ~ 』の詳細情報

市民ワークショップは行政を変えたのか
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タイトル 市民ワークショップは行政を変えたのか
サブタイトル ミニ・パブリックスの実践と教訓
著者 [著者区分]長野 基 [著・文・その他]
出版社 勁草書房 レーベル
本体価格
(予定)
5000円 シリーズ
ページ数 292p Cコード 3031
発売予定日 2024-08-26 ジャンル 専門/単行本/政治-含む国防軍事
ISBN 9784326303458 判型 A5
内容紹介
「ふつうの市民」が政策を検証する条件とは? 自治体によるミニ・パブリックスの実態と注意すべき点を解き明かす。

自治体が無作為に抽出した一般市民が自治体の政策や事業を審査したりする取り組みが、日本の市町村で広がっている。このような熟議によるミニ・パブリックスの活動は、自治体の政策決定にどのような影響を与えたのか? このような市民ワークショップの留意点は何なのか? 特徴の異なる4つの事例で参与観察を行い、分析していく。
目次
はしがき

第1章 市民ワークショップと自治体──ミニ・パブリックスに挑む地方自治
 1 ミニ・パブリックスをめぐる世界の潮流
 2 日本の自治体における展開
 3 行政学・地方自治論における注目
 4 どのように研究すべきか
 5 本書の構成

第2章 分析の枠組み
 1 日本における審議会研究の展開
 2 ミニ・パブリックスによる事業審査──推進の構造
 3 ミニ・パブリックスによる評価提言──受容の構造
 4 ミニ・パブリックスによる事業審査のデザイン
 5 観察記述──参加者・プロセス・答申の反映

第3章 参加型「公開審査」活動の構造──東京都・神奈川県・埼玉県内市区町村への質問紙調査
 1 はじめに
 2 参加型「公開審査」の動向
 3 参加型「公開審査」推進の構造
 4 考  察
 5 結  語

第4章 「裁判員」型の市民参加──和光市「大規模事業検証会議」
 1 はじめに
 2 「検証会議」の起源
 3 検討対象事業の特徴
 4 実施プログラムの編成
 5 審議過程の動態
 6 「検証会議」への市民意見募集
 7 市(行政)による対応方針の決定
 8 市議会における争点化
 9 考  察
10 結  語

第5章 「事業仕分け」型の市民参加──和光市「事業点検」
 1 はじめに
 2 「事業点検」の実施経過
 3 「事業点検」審議過程と判定結果
 4 「事業点検」後の政策検討プロセスとその帰結
 5 考  察
 6 結  語

第6章 「市民討議会」型の市民参加──新宿区「第二次実行計画のための区民討議会」
 1 はじめに
 2 「区民討議会」の実施経過
 3 参加者と評価提言の計画への反映
 4 計画修正への取り組み
 5 考  察
 6 結  語

第7章 市民・団体混合型ワークショップ──さいたま市「しあわせ倍増・行革推進プラン市民評価委員会」
 1 はじめに
 2 市民評価委員会の設置経緯
 3 市民評価委員会の開催経過
 4 意見・提言への事業所管課の対応
 5 市役所職員質問紙調査の解析
 6 考  察
 7 結  語

終章 自治体ガバナンスの中の市民ワークショップ──ミニ・パブリックス型事業審査の意義と課題
 1 事業審査の政策プロセスとその帰結
 2 事業審査の推進メカニズム
 3 評価提言の受容メカニズム
 4 審査活用のデザイン
 5 結  語
 6 今後の研究課題

付録1 東京都・神奈川県および埼玉県内自治体における公開事業点検・評価の取り組みに関する実態調査 アンケート票
付録2 和光市「大規模事業検証会議」事業別評価結果

謝  辞
引用参考文献
事項索引
人名索引
著者略歴(長野 基)
長野 基(ながの もとき)

早稲田大学政治経済学部を卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得満期退学,同大学院より博士(政治学)を取得。跡見学園女子大学専任講師などを経て,現在:東京都立大学都市環境学部准教授。専門は行政学,地方自治。主著:『 テキストブック 地方自治の論点』(ミネルヴァ書房,2022年,共著),『自治体議会改革の固有性と普遍性』(法政大学出版局,2018年,共著),『世界に学ぶミニ・パブリックス─くじ引きと熟議による民主主義のつくりかた』(学芸出版社,2023年,共訳)など。
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