『アメリカ「小さな政府」のゆくえ ~トランプ、バイデンに継承されるオバマの決断 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
アメリカ「小さな政府」のゆくえ |
サブタイトル |
トランプ、バイデンに継承されるオバマの決断 |
著者 [著者区分] | 渋谷 博史 [著・文・その他]
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出版社 |
勁草書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
256p
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Cコード |
3033 |
発売予定日 |
2024-11-26 |
ジャンル |
専門/単行本/経済・財政・統計 |
ISBN |
9784326505067 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
アメリカが構築・維持してきた「小さな政府」のありようは、世界的な構造変化の中でどのように変容していくのか。そのゆくえを探る。
21世紀的な世界状況と経済社会の大きな構造変化のなかで、アメリカが構築・維持してきた「小さな政府」のありようはどのように変容していくのか。オバマ政権の重要な決断を起点に、トランプ、バイデン両政権への連続と変化を見据え、その姿を追究する。
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目次 |
序 21世紀的アメリカ自由主義と「小さな政府」 1.オバマからトランプ、バイデンへの変化と継承 2.本書の問題意識 3.アメリカ自由主義とjobと映画『夜の大捜査線』 4.「もはや世界の警察官ではない」演説と「優先順位の変更」 5.本書の構成
第1章 アメリカの「小さな政府」の理念と21世紀的状況 1.1 オバマの原点 1.2 20世紀現代史の教訓 1.3 21世紀の構造変化 1.4 「市場の失敗」の克服と未来志向──オバマの自己総括 1.5 アメリカ連邦財政の長期的傾向への位置づけ
第2章 アメリカ型福祉国家の再編成と「世界の警察官」からの撤退──オバマ財政の基本構造から読み解く 2.1 抑制基調と「優先順位の変更」──基本構造の概観(2009-16年度) 2.2 社会保障年金とメディケア──尊厳ある引退のための社会的仕組み 2.3 メディケイド 2.4 純利子と信託基金 2.5 軍縮と対テロ戦争のコスト──軍事支出と退役軍人支出
第2章補論 2011年予算コントロール法:財政規律と「小さな政府」政策
[コラム1 個人所得税と法人所得税の負担構造:2016年]
第3章 「取り残される階層」の生活基盤の確保──オバマ・ケア(医療保障改革)の狙い 3.1 オバマの「小さな政府」的なアメリカ型福祉国家 3.2 無保障者問題 3.3 制度設計の議論 3.4 医療保障の拡充策──2010年ACAの主要規定 3.5 無保障率の低下と保険料の上昇 3.6 高い医療費と再保険制度
第3章補論 アメリカの高い医療費の原因
[コラム2 公設保険市場の保険料税額控除]
[コラム3 カイザー財団による無保障者調査(2016年)]
第4章 軍事力の高度化と再編──対テロ戦争と軍縮 4.1 「世界の警察官」から「リーダーとしての最強国」へ 4.2 ミサイルと対テロ戦争 4.3 アフガニスタン増派の決断 4.4 対テロ戦争の戦費──イラク撤退とアフガニスタン増派 4.5 軍縮と軍事再編 4.6 軍事支出の抑制と構造変化
第4章補論 次期国防長官カーター氏の2013年2月の議会証言
付録 オバマ民主党政権の2016年度主要兵器購入及び技術開発費要求
[コラム4 アフガニスタン作戦の結末と死傷者推計]
終章 20世紀アメリカ財政史との接続の試み
あとがき──19世紀と21世紀のポピュリズム 参考文献 付記 索引 |
著者略歴(渋谷 博史) |
渋谷 博史(しぶや ひろし)
東京大学名誉教授、経済学博士(東京大学)。専門は、福祉国家論、アメリカ財政論、アメリカ財政史。1949年生まれ。1990年東京大学社会科学研究所助教授、92年同教授。2015年より東京大学名誉教授。2024年6月逝去。主著に、『現代アメリカ財政論』(御茶の水書房、1986年;日米友好基金賞)、『レーガン財政の研究』(東京大学出版会、1992年)、『現代アメリカ連邦税制史』(丸善、1995年)、『20世紀アメリカ財政史』全3巻(東京大学出版会、2005年)、『トランプ財政とアメリカ第一主義』(東京大学出版会、2023年)などがある。共著・共編著多数。 |