『語られない「子ども」の近代 ~年少者保護制度の歴史社会学 ~ 』の詳細情報

語られない「子ども」の近代
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タイトル 語られない「子ども」の近代
サブタイトル 年少者保護制度の歴史社会学
著者 [著者区分]■元森 絵里子 [著・文・その他]
■元森 絵里子 [著・文・その他]
出版社 勁草書房 レーベル
本体価格
(予定)
3200円 シリーズ
ページ数 256p Cコード 3036
発売予定日 2014-10-10 ジャンル 専門/単行本/社会
ISBN 9784326602681 判型 A5
内容紹介
「子ども」とは何か、「大人」の境とは何か。戦前期日本の諸制度制定過程の議論を掘り起こし、年少者像の収斂と複層性を描き直す。

「子どもの変容」が語られて久しいが、そもそも「子ども」とは一枚岩で語られるものなのか。戦前期の教育制度、少年法、工場法、未成年者飲酒禁止法、公娼制度の成立過程の議論から、子ども像を一枚岩に定義しようとする動きと多様な年少者像のすれ違いやだらしない共存の様を明らかにし、「子ども」をめぐる語りを問い直す。
目次
はしがき

序章 「子ども」の近代を問い直す
 1 「子ども」の近代は一枚岩か
 2 「揺らぎ」「変容」論の平板さ
 3 「新しい子ども社会学」批判の潮流
 4 「子ども」の近代を捉える視角

第Ⅰ部 「子ども」の近代とはいかなるものか

第一章 教育の「児童」・司法の「少年」――「子ども」の近代の成立とその内部の差異
 1 「子ども」の成立とはいかなる事態か①
 2 「児童」の発見・教育の自律――学校教育の年少者像
 3 保護と責任のあわい――少年司法の年少者像
 4 「子ども」の同型性と差異

第二章 「児童」の構築・放置される外部――「子ども」の近代の成立をめぐる身体と言葉
 1 「子ども」の成立とはいかなる事態か②
 2 「児童」の発見と貧困層の実態への譲歩――明治一〇年代の攻防
 3 教育的論理の確立と発達する身体の実体化――明治期後半の展開
 4 「児童」をめぐるネットワーク・逃れゆく年少者
 5 「子ども」の近代・錯綜する年少者像

第Ⅱ部 年少者へのまなざしの複層性

第三章 労働力から「児童」へ?――工場法成立過程に見る「児童」の成立の裏側
 1 「児童」の成立=「児童労働」の禁止か?
 2 教育的論理と資本の論理の対立構図の誕生――明治二〇年職工条例案から第一回農商工高等会議
 3 資本の論理の譲歩と「実態」をめぐる攻防――第三回農商工高等会議
 4 年齢による教育的論理と資本の論理の線引きへ――工場法成立前夜
 5 空白期間なき移行の成立――工場法改正と工業労働者最低年齢法
 6 「児童」への囲い込みの恣意的なネットワーク

第四章 フィクションとしての「未成年」――未成年者飲酒禁止法制定過程に見るだらしない「子ども/大人」語り
 1 「児童」への囲い込みのあからさまな綻び①
 2 教育的論理と酒のリアリティ――推進論とその不確かな前提
 3 揺れる論理と法と酒――反対論の枠組み
 4 論調の転換と法案の曖昧な成立――未成年者飲酒禁止法制定へ
 5 蒸し返される議論・空転する言葉――改正論議の四半世紀
 6 残る本音・曖昧に運用される制度

第五章 自由意志なき性的な身体――公娼制問題に見る「子ども」論の欠如
 1 「児童」への囲い込みのあからさまな綻び②
 2 自由意志というフィクションと年少者保護の視線の不在――娼妓解放から近代公娼制へ
 3 教育的論理への接近と距離――公娼制の完成
 4 教育的論理の無力・欲望のリアル――公娼制の揺らぎと国際条約における年齢規定をめぐるせめぎ合い
 5 必要とされる身体・すり抜ける言葉

終章 語られない年少者像・語り続けられる「子ども」
 1 「子ども」の近代
 2 複層性の語られなさをめぐって

あとがき
文献
索引
初出一覧
著者略歴(元森 絵里子)
元森 絵里子(もともり えりこ)
1977年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、明治学院大学社会学部専任講師を経て、現在明治学院大学社会学部准教授。著作に『「子ども」語りの社会学:近現代日本における教育言説の歴史』(勁草書房、2009年)、主要論文に「子どもへの配慮・大人からの自由」(『社会学評論』227号、2006年)、「社会化論という想像力をめぐって」(『年報社会学論集』第22号、2009年)などがある。
著者略歴(元森 絵里子)
元森 絵里子(もともり えりこ)
1977年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、明治学院大学社会学部専任講師を経て、現在明治学院大学社会学部准教授。著作に『「子ども」語りの社会学:近現代日本における教育言説の歴史』(勁草書房、2009年)、主要論文に「子どもへの配慮・大人からの自由」(『社会学評論』227号、2006年)、「社会化論という想像力をめぐって」(『年報社会学論集』第22号、2009年)などがある。
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