『インターセクショナリティの批判的社会理論』の詳細情報

インターセクショナリティの批判的社会理論
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タイトル インターセクショナリティの批判的社会理論
サブタイトル
著者 [著者区分]■パトリシア・ヒル・コリンズ [著・文・その他]
■湯川 やよい [翻訳]
■松坂 裕晃 [翻訳]
■佐原 彩子 [翻訳]
■藤浪 海 [翻訳]
出版社 勁草書房 レーベル
本体価格
(予定)
4500円 シリーズ
ページ数 480p Cコード 3036
発売予定日 2024-07-01 ジャンル 専門/単行本/社会
ISBN 9784326603718 判型 A5
内容紹介
「インターセクショナリティ」を研ぎ澄ます。交差性論の第一人者の主著にして、批判的社会理論としての可能性を問う重要文献、初訳。

現代の社会的不平等を分析するうえで、人種、階級、ジェンダーなどへの交差的視座は欠かせない。だが批判的社会理論としてのインターセクショナリティはいまだ形成途上にある。フランクフルト学派からブラックフェミニズム思想まで様々な理論的伝統との対話を通して、その内容・認知構造、中核となる概念や指針を明らかにする必読書。
[解説=河庚希(ノースカロライナ州立大学助教)]
【原著】Patricia Hill Collins, Intersectionality as Critical Social Theory(Duke University Press, 2019)
目次
日本語版への序文
謝辞

序章

 第Ⅰ部 問題の枠組みをつくる――インターセクショナリティと批判的社会理論

第1章 批判的探究としてのインターセクショナリティ

第2章 批判的社会理論の何が批判的か

 第Ⅱ部 権力はいかに重要か――インターセクショナリティと知的抵抗

第3章 インターセクショナリティと抵抗知のプロジェクト

第4章 インターセクショナリティと認識的抵抗

 第Ⅲ部 インターセクショナリティを理論化する――知る方法としての社会的行為

第5章 インターセクショナリティ、経験、コミュニティ

第6章 インターセクショナリティと自由をめぐる問い

 第Ⅳ部 インターセクショナリティの批判の鋭さを研ぎ澄ます

第7章 インターセクショナリティの中の関係性

第8章 社会正義のないインターセクショナリティ?

エピローグ

解説[河 庚希]
訳者謝辞
付録
原注
参考文献
索引
著者略歴(パトリシア・ヒル・コリンズ)
パトリシア・ヒル・コリンズ(Patricia Hill Collins)

メリーランド大学およびシンシナティ大学名誉教授。1984年ブランダイス大学大学院博士課程修了、Ph.D.(Sociology)。専門は社会学、社会理論。インターセクショナリティに関連する数多くの研究で知られる。2009年にアフリカ系アメリカ人女性として初めてアメリカ社会学会会長(第100代)を務めた。主な著作にBlack Feminist Thought: Knowledge, Consciousness, and the Politics of Empowerment(Routledge, 1990)、On Intellectual Activism(Temple University Press,2012)、『インターセクショナリティ』(スルマ・ビルゲと共著、人文書院、2021年)など。
著者略歴(湯川 やよい)
湯川 やよい(ゆかわ やよい)

慶應義塾大学経済学部准教授。2012年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員PD、東京女子大学現代教養学部特任講師、愛知大学文学部准教授を経て現職。著作に『アカデミック・ハラスメントの社会学』(ハーベスト社、2014年)、論文に「「領域交差」の可能性」『新社会学研究』第7号(2022年)など。
著者略歴(松坂 裕晃)
松坂 裕晃(まつさか ひろあき)

立命館大学国際関係学部准教授。2019年ミシガン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(History)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校ポストドクトラル・フェロー、テキサスA&M 大学コーパス・クリスティ校助教、大阪経済大学講師を経て現職。論文に“Cross-Imperial Critique of Border Control,” Takahiro Yamamoto ed., Documenting Mobility in the Japanese Empire and Beyond (Palgrave Macmillan, 2022) など。
著者略歴(佐原 彩子)
佐原 彩子(さはらあやこ)

カリフォルニア大学サンディエゴ校エスニックスタディーズ学科博士課程修了、Ph.D.現在、共立女子大学国際学部教授。執筆に『現代アメリカ政治外交史』(ミネルヴァ書房、2020)、『「ヘイト」の時代のアメリカ史』(彩流社、2017)ほか。
著者略歴(藤浪 海)
藤浪 海(ふじなみ かい)

関東学院大学社会学部准教授。2018年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員PD を経て現職。論文に「「世界のウチナーンチュ」と越境的ネットワーク」『移民政策研究』14号(2022年)、“New Perspectives and Challenges in Japanese Diaspora Studies,” Diasporas. Circulations, Migrations, Histoire 40(2023年)など。
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