還らざる柩(ひつぎ) 大学の同僚・松岡から那智勝浦への旅の同行を依頼された和泉夫妻。松岡の教え子たちが、江戸時代に行われていた宗教行事を再現させるというのだが、その行事中に殺人事件が起きてしまう。
鯨の哭く海 和泉夫妻が訪れた「くじらの博物館」。そこに展示されていた勢子(せこ)の背中に銛が刺さっていた。以前にも同じようなことがあり、その直後、実際に人が殺される事件があったというのだが。
龍神の女(ひと) 和泉教授が龍神温泉の露天風呂で出会った女性。暗がりの中、彼女は赤ん坊を連れて入浴しているようだったが、旅館によると子連れの宿泊者はいないらしい。さらに和泉が乗ったタクシーの運転手が「あの女」という言葉を残し死亡していた。
|