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タイトル |
ドイツ文学と映画 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■山本桂樹 [編集] ■市川 明 [編集] ■香月恵里 [編集] ■増本浩子 [編集] ■山本佳樹 [編集] ■山本潤 [著・文・その他] ■西尾宇広 [著・文・その他] ■山本賀代 [著・文・その他] ■竹田和子 [著・文・その他] ■川島 隆 [著・文・その他] ■満留伸一郎 [著・文・その他] ■渋谷哲也 [著・文・その他] ■依岡隆児 [著・文・その他] ■宮崎麻子 [著・文・その他] ■中込啓子 [著・文・その他] ■松永美穂 [著・文・その他]
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出版社 |
三修社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
418p
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Cコード |
0098 |
発売予定日 |
2024-11-06 |
ジャンル |
一般/単行本/外国文学、その他 |
ISBN |
9784384060720 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
ドイツ文学と映画の関係を、アダプテーション研究の視点から深く読み解く一冊。映画監督たちは、文学作品にどのように向き合い、それを映像として表現したのかを検討。『ニーベルンゲン』や『ファウスト』、『ベニスに死す』、『変身』、『ブリキの太鼓』、『愛を読むひと』など、ドイツ語圏の名作を厳選し、その映画化作品を分析します。
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目次 |
はしがき
『ニーベルンゲンの歌』(13世紀初頭) 同時代的神話の創造 フリッツ・ラング監督『ニーベルンゲン』(1924):中世英雄叙事詩の戦間期におけるアダプテーション 山本 潤
ハインリヒ・フォン・クライスト『О侯爵夫人』(1808/10) 眼に映る天使と見えない悪魔 エリック・ロメール監督『О侯爵夫人』(1976)における性暴力と公共圏 西尾宇広
ヨーハン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト』(1808/1832) 権力者ファウストの物語 アレクサンドル・ソクーロフ監督『ファウスト』(2011) 山本賀代
ゲオルク・ビューヒナー『ヴォイツェク』(1836執筆) 貧しい民衆のドラマ ヴェルナー・ヘルツォーク監督『ヴォイツェク』(1979) 市川 明
テオドーア・フォンターネ『エフィ・ブリースト』(1894) プロイセン社会の硬直性を描く ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『フォンターネ エフィ・ブリースト』(1974) 竹田和子
トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』(1912) 海辺の写真機 ルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』(1971) 山本佳樹
フランツ・カフカ『変身』(1912執筆) 演劇と映画のあいだで「虫けら」を表現する ヴァレーリー・フォーキン監督『変身』(2002) 川島 隆
アルトゥア・シュニッツラー『夢小説』(1925) 機械のまなざしが顔に出会うとき スタンリー・キューブリック監督『アイズ・ワイド・シャット』(1999) 満留伸一郎
ベルトルト・ブレヒト/クルト・ヴァイル『三文オペラ』(1928) 音楽劇『三文オペラ』の映画化 ゲオルク・ヴィルへルム・パプスト監督『3文オペラ』(1931) 市川 明
アルフレート・デーブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場』(1929) ファスビンダーにおける文学映画化の特殊性 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『ベルリン・アレクサンダー広場』(1979-80)を例に 渋谷哲也
エーリヒ・ケストナー『エーミールと探偵たち』(1929)ほか 映画化とリメイクの力学 ケストナー児童文学の映画化にみる社会学 山本佳樹
アンナ・ゼーガース『トランジット』(1944) トランジット空間に生きる人々 クリスティアン・ペツォルト監督『未来を乗り換えた男』(2018) 香月恵里
フリードリヒ・デュレンマット『老貴婦人の訪問』(1956) アフリカ版『老貴婦人の訪問』 ジブリル・ジオップ・マンベティ監督『ハイエナ』(1992) 増本浩子
ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』(1959) オスカルはなぜ子どものまま、成長しなかったのか? フォルカー・シュレンドルフ監督『ブリキの太鼓』(1979):文学と映画の対話 依岡隆児
クリスタ・ヴォルフ『引き裂かれた空』(1963) 分断が消滅する映像的瞬間 コンラート・ヴォルフ監督『引き裂かれた空』(1964) 宮崎麻子
ペーター・ハントケ『不安 ペナルティキックを受けるゴールキーパーの……』(1970) ブロッホは何を見たか ヴィム・ヴェンダース監督『ゴールキーパーの不安』(1972) 山本佳樹
エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』(1983) ピアノ教授に一本の赤い薔薇は手渡されない ミヒャエル・ハネケ監督『ピアニスト』(2001) 中込啓子
パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』(1985) 嗅覚を視覚化する試み トム・ティクヴァ監督『パフューム ある人殺しの物語』(2006) 増本浩子
ベルンハルト・シュリンク『朗読者』(1995) ミヒャエルは「愛」を読んだのか? スティーヴン・ダルドリー監督『愛を読むひと』(2009) 松永美穂 |
著者略歴(市川 明) |
市川明(いちかわ あきら) *第4章、第9章 大阪大学名誉教授。編著書に『ブレヒト 詩とソング』(花伝社、2008)、『ブレヒト 音楽と舞台』(花伝社、2009)、共著書に『ナチスと闘った劇場―精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(春風社、2021)、訳書にマックス・フリッシュ『アンドラ』(松本工房、2018)、共訳書にフォルカー・ブラウン『本当の望み』(三修社、2002)などがある。2024年1月逝去。 |
著者略歴(香月恵里) |
香月恵里(かつき えり) *第12章 岡山商科大学経営学部教授。共著書に『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』(大月書店、2023)、訳書にイェルク・フリードリヒ『ドイツを焼いた戦略爆撃1940-1945』(みすず書房、2011)、ベッティーナ・シュタングネト『エルサレム〈以前〉のアイヒマン』(みすず書房、2021)、共訳書に『デュレンマット戯曲集 第一巻』(鳥影社、2012)、『デュレンマット戯曲集 第三巻』(鳥影社、2015)などがある。 |
著者略歴(増本浩子) |
増本浩子(ますもと ひろこ) *第13章、第18章 神戸大学大学院人文学研究科教授。著書に『フリードリヒ・デュレンマットの喜劇』(三修社、2003)、訳書にフリードリヒ・デュレンマット『失脚/巫女の死』(光文社古典新訳文庫、2012)、フリードリヒ・デュレンマット『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』(白水社、2017)、共訳書にミハイル・ブルガーコフ『犬の心臓・運命の卵』(新潮社文庫、2015)、ダニイル・ハルムス『ハルムスの世界』(白水社、2023)などがある。 |
著者略歴(山本佳樹) |
山本佳樹(やまもと よしき) *はしがき、第6章、第11章、第16章 大阪大学大学院人文学研究科教授。共著書に『交錯する映画―アニメ、映画、文学』(ミネルヴァ書房、2013)、『映画とジェンダー/エスニシティ』(ミネルヴァ書房、2019)、訳書にザビーネ・ハーケ『ドイツ映画』(鳥影社、2010)、ゼバスティアン・ハイドゥシュケ『東ドイツ映画―デーファと映画史』(鳥影社、2018)、共訳書にクラウス・クライマイアー『ウーファ物語(ストーリー)―ある映画コンツェルンの歴史』(鳥影社、2005)などがある。 |
著者略歴(山本潤) |
山本潤(やまもと じゅん) *第1章 東京大学大学院人文社会系研究科准教授。著書に『記憶の変容―『ニーベルンゲンの歌』と『哀歌』に見る口承文芸と書記文芸の交差』(多賀出版、2015)、共著書に『カタストロフィと人文学』(勁草書房、2014)、『固有名の詩学』(法政大学出版局、2019)、『モルブス・アウストリアクス』(法政大学出版局、2023)などがある。 |
著者略歴(西尾宇広) |
西尾宇広(にしお たかひろ) *第2章 慶應義塾大学文学部准教授。共編著書に『ハインリッヒ・フォン・クライスト――「政治的なるもの」をめぐる文学』(インスクリプト、2020)、共著書に『ドイツ語圏のコスモポリタニズム――「よそもの」たちの系譜』(共和国、2023)、共訳論文にヴェルナー・ハーマッハー「《共に》について/から離れて――ジャン=リュック・ナンシーにおける複数の変異と沈黙」(『多様体』第2号、2020)などがある。 |
著者略歴(山本賀代) |
山本賀代(やまもと かよ) *第3章 慶應義塾大学経済学部教授。共著書に『晩年のスタイル――老いを書く、老いて書く』(松籟社、2020)、論文に「『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』の改作過程――作品構成の改編作業に注目して」(『藝文研究』第125号、2023)、共訳書にヨッヘン・クラウス『シャルロッテ・フォン・シュタイン――ゲーテと親しかった女性』(鳥影社、2006)などがある。 |
著者略歴(竹田和子) |
竹田和子(たけだ かずこ) *第5章 大阪音楽大学短期大学部教授。編著書に『時代を映す鏡としての雑誌――18世紀から20世紀の女性・家庭雑誌に現れた時代の精神を辿る』(日本独文学会研究叢書 第124号、2017)、論文に「フォンターネと『ドイチェ・ルントシャウ』――19世紀後半の雑誌文化に関する考察」(『ドイツ文学論攷』第46号、2004)、「E. マルリット作品に描かれた「家」の崩壊とその社会的背景――『商業顧問官の家』と『石榴石の髪飾りの女』を中心に」(『ドイツ文学論攷』第61号、2019)などがある。 |
著者略歴(川島 隆) |
川島隆(かわしま たかし) *第7章 京都大学大学院文学研究科教授。著書に『カフカの〈中国〉と同時代言説』(彩流社、2010)、『カフカ 変身――「弱さ」という巨大な力(「100分de名著」ブックス)』(NHK出版、2024)、共著書に『図説 アルプスの少女ハイジ』(河出書房新社、2022)、訳書にカフカ『変身』(角川文庫、2022)、共訳書に『ポケットマスターピース01 カフカ』(集英社文庫、2015)などがある。 |
著者略歴(満留伸一郎) |
満留伸一郎(みつどめ しんいちろう) *第8章 東京藝術大学、横浜国立大学等非常勤講師。著書に『散文へのプロセス』(Dの3行目、2021)、訳書にヴォルフガング・ウルリヒ『不鮮明の歴史』(ブリュッケ、2006)、ヴォルフガング・ウルリヒ『芸術とむきあう方法』(ブリュッケ、2008)、共訳書に『ムージル伝記』(法政大学出版局、2012/2015)などがある。 |
著者略歴(渋谷哲也) |
渋谷哲也(しぶたに てつや) *第10章 日本大学文理学部教授。著書に『ドイツ映画零年』(共和国、2015)、編著書に『ストローブ=ユイレ―シネマの絶対に向けて』(森話社、2018)、共編著書に『ファスビンダー』(現代思潮新社、2005)、『ナチス映画論―ヒトラー・キッチュ・現代』(森話社、2019)、訳書にライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ブレーメンの自由』(論創社、2005)、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ゴミ、都市そして死』(論創社、2006)などがある。 |
著者略歴(依岡隆児) |
依岡隆児(よりおか りゅうじ) *第14章 徳島大学総合科学部教授。著書に『ギュンター・グラスの世界―その内省的な語りを中心に』(鳥影社、2007)、『ギュンター・グラス―「渦中」の文学者』(集英社、2013)、論文に、Günter Grass nach der Wende: Zu seinem Schatten-Motiv (Neue Beiträge zur Germanistik, 139, 2009)、「日独文学にみる『核』の表象についての比較考察」(『比較文化研究』第124号、2016)、訳書にギュンター・グラス『玉ねぎの皮をむきながら』(集英社、2008)などがある。 |
著者略歴(宮崎麻子) |
宮崎麻子(みやざき あさこ) *第15章 立教大学文学部准教授。著書にBrüche in der Geschichtserzählung. Erinnerung an die DDR in der Post-DDR-Literatur (Königshausen & Neumann, 2013)、共編著書に『ドイツ文化事典』(丸善出版、2020)、論文に「文学における東ドイツの想起の語り―アイデンティティの政治とは別のところへ」(『ドイツ研究』第55号、2021年)などがある。 |
著者略歴(中込啓子) |
中込啓子(なかごめ けいこ) *第17章 大東文化大学名誉教授。著書に『ジェンダーと文学―イェリネク、ヴォルフ、バッハマンのまなざし』(鳥影社、1996)、訳書にクリスタ・ヴォルフ『カッサンドラ』(恒文社、1997)、エルフリーデ・イェリネク『死と乙女 プリンセスたちのドラマ』(鳥影社、2009)、エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト(新訳版)』(鳥影社、2021)、共訳書にエルフリーデ・イェリネク『したい気分』(鳥影社、2004)、エルフリーデ・イェリネク『死者の子供たち』(鳥影社、2011)などがある。 |
著者略歴(松永美穂) |
松永美穂(まつなが みほ) *第19章 早稲田大学文学学術院教授、翻訳家。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社、2003)、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』(光文社古典新訳文庫、2007)、インゲボルク・バッハマン『三十歳』(岩波文庫、2016)、マルレーン・ハウスホーファー『人殺しは夕方やってきた』(書肆侃侃房、2024)などがある。 |