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タイトル |
剣之術 |
サブタイトル |
火と水の結び |
著者 [著者区分] | 松浦 眞人 [著・文・その他]
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出版社 |
春秋社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
256p
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Cコード |
0011 |
発売予定日 |
2024-05-20 |
ジャンル |
一般/単行本/心理(学) |
ISBN |
9784393313114 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
「切り・結ぶ」「相反するものの融合」――武による「動の思想」とは何か。古伝の教えに導かれつつ、その本質的意味を現代に読み解く。心技体の統一をはかるための剣術稽古のメソッドを紹介。長年武道と能楽の研鑽を重ねてきた修行者による斬新な東西文化論の試みでもある。
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目次 |
はじめに
第一部 神話・歴史編 剣の思想、武の文化 1 古代の叡智と想像力 天の沼矛 創造のシンボルとしての剣 ソルヴェ・エト・コアギュラ 溶解から凝固へ カミ/ヒダリミギ/ヒミツ 言霊の融合 天の御柱 旋回運動と宇宙の同調 みとのまぐわい 右旋左転の原理 神剣伝説 天之尾羽張/伊都之尾羽張 三貴神 禊の来歴 誓約 対立する力による生産 岩戸隠れ 舞のサユウ 甲矢・乙矢 拡散と求心 八岐大蛇 草薙剣のはじまり 神秘の剣 天叢雲剣とカデュケウス 天羽々斬 「十拳剣」変容 八重垣 秘伝「くねり打ち」 青銅の蛇 太古の記憶 カータナ 威徳の剣として 国譲り 「手乞い」と「手ほどき」 2 術の誕生 日本剣術、三つの古の流れ 義経伝説の謎 妙術「一之太刀」 塚原卜伝 燕飛・猿回の雄姿 愛洲移香斎 「まろばし」の剣技 上泉伊勢守 一刀両断 活殺自在の剣 兵法「二天」 宮本武蔵 エメラルド・タブレットと空
間奏 調和の美 『魔法の笛』のメッセージ
3 術の様相 道場の時空間 東西南北 形 稽古照今 打太刀・使太刀 術理の妙 目貫と労宮のツボ 4 術の象徴と秘密 労宮と湧泉 天地とつながる門 三角形の教え 礼に始まり礼に終わる 五芒星の行法 宇宙法則のシンボル 黄金比と白銀比 交差する円・ヴェシカパイシス 七星剣の由来 「イ・エ・イ」 掛け声の言霊 聖杯と聖槍 または勾玉と剣 サクラ 聖なる秘密
間奏 東西文化考 フランス語で稽古をつける
第二部 稽古・実践編 身体技法と空間の修め方 1 稽古の基本 礼法 「正座」の美 黙想 遍在する意識 座礼 三位の祈り 手ほどき 重力に乗る 自然体 腕を道具に変える 立つ 湧泉のツボと丹田 歩く 重心で大地を踏む
間奏 形稽古 あるエピソード
2 稽古の展開 持つ 伸筋制御のメカニズム 打つ 身体開合の動き 結ぶ 気のエネルギーを放つ 合気 見えない術の正体 活人剣 日本武道の真骨頂 構える 丹田を錬る 見せる 身体に陰陽をつくる 入身 密着・真剣勝負 見る 「観の目」強く うつす 「水月鏡像」の境地 居合 凝縮と拡散 残心 不生不滅の剣
間奏 「朝顔の手」
3 稽古の究極、剣の極意 「二つの円」 宮本武蔵 「黄金螺旋」 上泉伊勢守
おわりに
あとがき 参考文献 |
著者略歴(松浦 眞人) |
1965年、兵庫県宝塚市生まれ。早稲田大学文学部中退後、八世観世銕之丞の内弟子として能楽を修行。さらに、演者としての身体に筋金を入れるべく剣術を始めさまざまな武道を修める。中でも、大東流合気柔術を吉丸慶雪に師事、身体制御の理論を学び武と舞に共通する原理に開眼する。現代演劇、俳優指導などの活動を経て、2006年フランス、パリに拠点を移し、武道と舞台表現の融合を求め Ecole Sayu を創立、独自のメソッドを創り指導しながら身体表現活動を続ける。パリ日本文化会館およびフランス各地の大学、コンセルヴァトワールで指導を多数行う他、ヨーロッパ、北米、アフリカ、アラブ諸国でも舞台公演、講演や講習を重ねる。著書に『しなやかに生きる智慧と希望の言葉』(創元社、2021)がある。 |