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タイトル |
[3]人智学的共同体形成論 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 高橋 巖 [著・文・その他]
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出版社 |
春秋社 |
レーベル |
シュタイナー社会論入門 |
本体価格 (予定) |
4000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
404p
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Cコード |
0011 |
発売予定日 |
2024-07-23 |
ジャンル |
一般/単行本/心理(学) |
ISBN |
9784393325704 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
シュタイナーによる共同体構想はどのようなものであったか。人智学協会再編に焦点を当て、遍く社会問題の地平において語られた講義「共同体を人智学的に形成するために」(1923年)他を今日的視点からの省察と分析を含め丹念に読み解いた高橋巖社会論の労作。
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目次 |
「共同体を人智学的に形成するために」講義 第一講 内なるゲーテアヌム 人智学的衝動の象徴ゲーテアヌム/新たな直観の形成/人智学協会内の対立と再生/共同体をどうつくるか/知性と孤独/「比較」と自己正当化/意識的に生きること 第二講 魂の生活、第三の目覚め 共同体の中で救われる/共同体の要素としての言語/「思い出」と魂の共鳴/教育と共同体形成/観察する役割としての自我/礼拝の力と共同体感情/他者に目覚める 第三講 感情の力――共同体の人智学へ 逆の礼拝-感覚を超感覚へ引き上げる/霊的な存在との共同体/感情の力と聖域/モノと霊的存在/人智学協会の新旧の確執とシュタイナーの想い 第四講 寛容の心――自己教育の気づき 友愛と道徳/夢と現実―意識体験/孤独とエゴイズム/日常意識と高次の意識/考え方・感じ方を変える/少しの寛容精神/シュタイナーの苛立ち/この世の現実を生きる―人智学志向のコペルニクス的転回 第五講 霊的世界への架け橋 霊的体験の場としての共同体/魂の目覚め―人智学理解への道/第三の感覚による読書法/美的体験の原点/感情の力―現実の霊性にふれる/エリートとエゴイズム/“反シュタイナー”に立ち向かう 第六講 この世の現実と霊性 人智学協会の社会的責任/人智学研究の場としてのゲーテアヌム/自然科学を人智学から見直す/協会をめぐるシュタイナーの信条/霊的体験とイメージ/人智学徒のモットー
秘教講義「クリスマス会議」三つの講演について 第一講 二つの波――神に望まれた人間 公開と共有/ゲーテアヌム―瓦礫の山と出版物/「外なるものはマーヤー(幻影)」/心の熱、思想の熱/唯物主義の波と霊的啓示の波/神崇拝としての人智学運動/人智学協会の再生へ向けて/新しい人智学のイメージ 第二講 三分節化――「愛の礎石」の核心 精神生活のための集まりとして/二つの共同体―個人・家族・国民vs市民・法人・国家/活動の内実の完全公開に向けて/人智学運動への誤解/「人智学協会規約草案」/三つのマントラ―人間の魂への呼びかけ/存在の三分節化 第三講 十二面体の光――人智学の使命 キリストの力、愛の十二面体/十二面体というイメージ/一人ひとりの人智学協会/ 堅固な礎石の上に/キリスト衝動―熱と愛/宇宙生成のリズム/世界史の衝動、日本の命運/すべては霊界から生じる/「正しい霊界参入」―境域の守護霊の裁き/現代文明と人間の魂/シュタイナーの危機感/語る人と聴く人のいる場としてのドルナハ
付録 日本人智学協会定例会基調講演 シュタイナー『キリスト衝動』講義
あとがきに代えて(飯塚立人) |
著者略歴(高橋 巖) |
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立。著書に『神秘学講義』(角川書店)、『シュタイナー哲学入門』(岩波書店)、『シュタイナー教育入門』(亜紀書房)、『シュタイナーの人生論』(春秋社)ほか。訳書に『シュタイナー・コレクション』全7巻(筑摩書房)、『秘教講義1~4』『バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤』(いずれも春秋社)ほか多数。2024年3月30日、逝去。 |