『人生の意味の哲学入門』の詳細情報

人生の意味の哲学入門
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 人生の意味の哲学入門
サブタイトル
著者 [著者区分]■森岡 正博 [編集]
■蔵田 伸雄 [編集]
■蔵田 伸雄 [編集]
出版社 春秋社 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 320p Cコード 0010
発売予定日 2023-12-20 ジャンル 一般/単行本/哲学
ISBN 9784393333952 判型 46
内容紹介
「生きることに意味はあるのか?」 繰り返し問われてきたこの問いに、分析哲学から厳密にアプローチする21世紀英語圏の新たな哲学的ムーブメントはほとんど知られていない。本書はその入門書であり、かつ、それを踏まえた日本の人生の意味哲学の最前線だ!
目次
少し長いまえがき 蔵田伸雄

第一章 人生の意味はどう問えばよいのか――人生の意味を考えることについて考える 村山達也
 第一節 呪われた問い
 第二節 呪いとの付き合い方、その1――典型例を考える
 第三節 呪いとの付き合い方、その2――問いを区別する
 第四節 呪いとの付き合い方、その3――関連語との繋がりを調べる
 第五節 呪いから祝いへ――人生の意味を考えることの意義
第二章 人生の意味の哲学はどのような議論をしているのか 森岡正博
 第一節 「人生の意味」という言葉の登場
 第二節 二〇世紀の人生の意味の哲学
 第三節 人生の意味の哲学はどのような議論をしているのか
 第四節 おわりに
第三章 広大な宇宙のなかでちっぽけな人生に何の意味があるのか 鈴木生郎
 第一節 はじめに
 第二節 広大な宇宙のなかでは私たちの人生には意味はない
 第三節 広大な宇宙のなかでも私たちの人生には意味がある
 第四節 対立を評価する
 第五節 人生の物語と重要さ
 第六節 おわりに
第四章 「人生の意味」についての客観説と主観説 蔵田伸雄
 第一節 客観説と主観説
 第二節 客観説の問題点
第五章 人生の意味と幸福 杉本俊介
 第一節 はじめに
 第二節 人生の意味と幸福との対比
 第三節 幸福に関する様々な考え方
 第四節 人生の意味と客観的な幸福観
 第五節 おわりに代えて
第六章 人生が無意味なら生まれてこないほうが良いだろうか――反出生主義と人生の意味 吉沢文武
 第一節 はじめに
 第二節 反出生主義
 第三節 反出生主義の論証
 第四節 人生の無意味さと反意味
 第五節 意味がないなら生まれないほうが良いのか
 第六節 おわりに
第七章 人生の意味と自己実現 長門裕介
 第一節 はじめに
 第二節 本性の実現か、目的の達成か
 第三節 自己実現はいかにして困難になったのか
 第四節 非エリート主義的な完成主義の可能性
 第五節 おわりに
第八章 生の意味について語るときに私たちが語ること 久木田水生
 第一節 はじめに
 第二節 私たちはどのような時に生の意味を問うのか
 第三節 生の意味に対する真理条件アプローチ
 第四節 言語ゲームの多様性
 第五節 生の意味に対する語用論的アプローチ
 第六節 おわりに
第九章 人生の意味論と前期ウィトゲンシュタイン 古田徹也
 第一節 前期ウィトゲンシュタインに遡るまで
 第二節 前期ウィトゲンシュタインにおける「幸福な生」
 第三節 世界を驚くべきものとして見ること
 第四節 まとめに代えて
第一〇章 人生の意味の哲学へ入門することは可能か? 山口尚
 第一節 はじめに
 第二節 理学部の某友人の悩み
 第三節 ひとはどのような仕方で独我論の問題へ向き合うようになるのか?
 第四節 人生の意味の哲学への入門の不可能性
 第五節 人生の意味の哲学をより深く理解することへ向けて
 第六節 ツァラトゥストラの生き物たちと手回し風琴
第一一章 人生にイエスと言うのは誰なのか?――人生の意味への肯定型アプローチ 森岡正博
 第一節 はじめに
 第二節 誰にとっての人生の意味か
 第三節 人生の意味の独在的な層
 第四節 フランクルの人生の意味論
 第五節 ニーチェの運命愛
 第六節 生まれてきたことにイエスと言えるために

あとがき 森岡正博
もうひとつのあとがき 蔵田伸雄
著者略歴(森岡 正博)
1958年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪府立大学にて、博士(人間科学)。東京大学、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。著書に、『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』(勁草書房)、『増補決定版 脳死の人』『完全版 宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『無痛文明論』(トランスビュー)、『決定版 感じない男』『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『生命観を問いなおす――エコロジーから脳死まで』(ちくま新書)、『草食系男子の恋愛学』(MF文庫ダ・ヴィンチ)、『33個めの石――傷ついた現代のための哲学』(角川文庫)、『生者と死者をつなぐ――鎮魂と再生のための哲学』(春秋社)、『まんが 哲学入門――生きるって何だろう?』(講談社現代新書)、『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)、『人生相談を哲学する』(生きのびるブックス)ほか多数。
著者略歴(蔵田 伸雄)
1963年生まれ。北海道大学大学院文学研究科教授。専門はカント倫理学・分析実存主義。
著者略歴(蔵田 伸雄)
1963年生まれ、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、北海道大学大学院文学研究院教授。専門はカント倫理学・分析実存主義。
他の書籍を検索する