『聴取の詩学 ~枠と出来事 庄野進音楽美学論集 ~ 』の詳細情報

聴取の詩学
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タイトル 聴取の詩学
サブタイトル 枠と出来事 庄野進音楽美学論集
著者 [著者区分]■庄野 進 [著・文・その他]
■渡辺 裕 [解説]
出版社 春秋社 レーベル
本体価格
(予定)
4200円 シリーズ
ページ数 440p Cコード 0073
発売予定日 2024-12-11 ジャンル 一般/単行本/音楽・舞踊
ISBN 9784393930526 判型 46
内容紹介
音楽美学者・庄野進(1928-2023)によるジョン・ケージを中心とした現代音楽論の金字塔『聴取の詩学』を筆頭に多数の論考を収録。J・ケージを中心とした前衛芸術における聴取のありようから、音環境(サウンドスケープ)やそのデザインをめぐる種々の論考にいたる、音と環境についての思索の系譜をたどる。
解題:渡辺裕
目次
I 聴取の詩学――J・ケージから、そしてJ・ケージへ(1991)
 序 J・ケージから
 第一章 聴取の詩学の特性
 第二章 J・ケージの初期音楽
 第三章 J・ケージの偶然性の音楽と聴取の詩学
 第四章 フルクサスとその周辺
 第五章 ミニマル・ミュージック
 第六章 M・フェルドマン――表面の音楽
 第七章 J・ケージへ

II ケージとの対話
 【インタビュー】ニューヨークの森の中で――ケージとの2時間(1985)
 秩序・無秩序・半秩序――枠と出来事(1985)
 枠と出来事(1987)
 【インタビュー】内なる時計に従って(1990)
 J・ケージのメゾスティックス――ジョイスを介して(1998)

III 音環境のデザインへ
 沈黙・音・音楽(1991)
 環境への音楽――環境音楽の定義と価値(1986)
 音の変貌――「音楽デザイン」の視点から(1989)
 サウンドスケープをめぐる思想(1990)
 サウンドスケープ論の立脚点――出発点と現在(1997)
 音環境の零度(1993)
 音環境・都市・メディア――「開口部」をめぐって(1996)
 電子メディア時代の音楽──アクースマティックな聴取をめぐって(1995)
 「表現」の社会性を忘れない音楽デザイン――国立音楽大学音楽デザイン学科(2000)

解題 渡辺裕
あとがきにかえて 庄野泰子
著者略歴(庄野 進)
1948年生。東京大学大学院(美学芸術学)博士課程修了。国立音楽大学名誉教授、同大学元学長・元理事長。現代音楽の美学、音楽メディア論。著書に『聴取の詩学――J・ケージから、そしてJ・ケージへ』(勁草書房 1991)『音へのたちあい――ポストモダン・ミュージックの布置』(青土社 1992)、共著に『波の記譜法――環境音楽とはなにか』(時事通信社 1986)『講座20世紀の芸術 (4) 技術と芸術』(岩波書店 1989)『音楽のテアトロン』(勁草書房 1994)ほか。共訳書に『音楽美学――新しいモデルを求めて』(勁草書房 1987)『ジョン・ケージ著作選』(ちくま学芸文庫、2007)がある。2023年没。
著者略歴(渡辺 裕)
1953年、千葉県生まれ。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。大阪大学助教授などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(美学芸術学、文化資源学)。著書に『聴衆の誕生』『西洋音楽演奏史論序説』『日本文化 モダン・ラプソディ』『サウンドとメディアの文化資源学』『感性文化論』(以上、春秋社)、『歌う国民』(中央公論新社)など。2019年4月より東京音楽大学教授(音楽文化教育専攻)。
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