『つくられた天才 ~ベートーヴェンの才能をめぐる社会学 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
つくられた天才 |
サブタイトル |
ベートーヴェンの才能をめぐる社会学 |
著者 [著者区分] | ■ティア・デノーラ [著・文・その他] ■丸山 瑶子 [翻訳]
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出版社 |
春秋社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
448p
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Cコード |
0073 |
発売予定日 |
2024-06-04 |
ジャンル |
一般/単行本/音楽・舞踊 |
ISBN |
9784393932100 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
作曲家に成功への道を切り開くのは、才能だけとは限らない――。〈孤高の天才〉とされるベートーヴェンの評価を、18世紀末の音楽趣味の変化やパトロン貴族からの受容、師弟関係、ライバル作曲家たちとの差異といった「音楽家を取り巻く環境」から考証する。
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目次 |
序 謝辞
第1章 ベートーヴェンと社会的アイデンティティ 第2章 真面目(シリアス)な音楽文化の出現(一七八四―一八〇五年) 第3章 音楽パトロネージと社会的変化 第4章 ベートーヴェンの社会的資源(リソース) 第5章 「ハイドンの手から」の物語構造――ベートーヴェンの才能と成功を語る 第6章 サロンのベートーヴェン 第7章 ベートーヴェンとヴェルフルのピアノ対決――美的価値観をめぐる論争と社会的境界 第8章 初期のベートーヴェン、美的価値基準の変革に乗り出す 第9章 文化的権威を生み出す資源とベートーヴェン
註 訳者あとがき 資料 参考文献 索引 |
著者略歴(ティア・デノーラ) |
音楽社会学者。フルートと社会学をウェスト・チェスター大学で学び、カルフォルニア大学サン・ディエゴにて社会学の博士号を取得。その後、ウェールズ・カーディフ大学のフェローを経てエクセター大学にて教鞭を取る。ESA Network on Arts Sociology ほか、数々の学術団体の委員を歴任。2004年に英国学士院フェロー(FBA)に就任。現在は音楽療法に関する研究にも従事し、音楽療法の研究者であるゲイリー・アンスデル Gary Ansdell とともに Routledge Series on Music & Change: Ecological Perspectives の共同編集者を務める。著作には、After Adorno: Rethinking Music Sociology, Cambridge University Press, 2003 (ASA Culture Section Best Book Prize, Honourable Mention, 2005)などがある。 |
著者略歴(丸山 瑶子) |
音楽学者。慶應義塾大学大学院文学研究科修了(修士 美学)ののち、ウィーン大学に留学。ビルギット・ローデスの指導下でベートーヴェンの弦楽四重奏曲に関する研究で博士号取得(Doktorin in Philosophie)。日本ベートーヴェン・クライス理事、慶應義塾大学ほか非常勤講師。ベートーヴェンの様式が同時代の作曲家とどのような共通項を持つのか解明する傍ら、現在は広く18世紀末~19世紀初頭の室内楽書法を、主に編成特有の音響という視点から研究している。そのほか、編曲およびミュージカルの研究や楽譜校訂にも従事(全日本ピアノ指導者協会《ピティナ》ホームページ連載『編曲と音楽 その歴史』)。翻訳に『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集』全3巻(音楽之友社)がある。 |