『西村朗しるべせよ ~始原の声、大悲の淵 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
西村朗しるべせよ |
サブタイトル |
始原の声、大悲の淵 |
著者 [著者区分] | 丘山 万里子 [著・文・その他]
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出版社 |
春秋社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
6300円 |
シリーズ |
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ページ数 |
616p
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Cコード |
0073 |
発売予定日 |
2024-09-19 |
ジャンル |
一般/単行本/音楽・舞踊 |
ISBN |
9784393932384 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
生死は眼前にあり…… 創造と探究のオデッセイ
傑作オペラ『紫苑物語』を経て、さらなる飛躍を遂げようとした矢先、69歳の若さで他界した作曲家が志向したものは何だったのか。世界の現代音楽シーンをリードしてきた西村朗の豊饒な創造精神を綿密に読み解いた労作。初期作品から培われてきた独自の作曲技法による斬新な音響創出の軌跡。音楽のあらゆるジャンルに全身全霊没頭してきた創造者の死生観から宗教と芸術の関わりまで、西村朗という稀有な作曲家の核心を見据える尖鋭な批評の眼差し。
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目次 |
プロローグ 高畑への道『12奏者と弦楽のための〈ヴィカラーラ〉』 第1章 鴫野・原光景 I 第2章 鴫野・原光景 II 『ギター協奏曲〈天女散華〉』 第3章 寂光院にて 『寂光哀歌』 第4章 声の筆法 レコーディングで 歌曲『涅槃』『輪廻』 第5章 西村と朔太郎の言語体質 I 『「青猫」の五つの詩』 第6章 西村と朔太郎の言語体質 II 「詩魂」と「歌霊」 第7章 合唱の原点 『汨羅の淵より』 第8章 日本万国博覧会1970 第9章 光、来たれり 『オーケストラのための耿』 第10章 「血の匂い」と永平寺の音声(おんじょう) 『慧可断臂』『華開世界』 第11章 ヘテロフォニー I 『弦楽四重奏のためのヘテロフォニー』と『ケチャ』 第12章 ヘテロフォニー II 『雅歌I~IV』 第13章 ヘテロフォニー III 『2台のピアノと管弦楽のヘテロフォニー』 第14章 ヘテロフォニー IV へテロフォニーとは何か 第15章 ヘテロフォニー V 『リグ・ヴェーダ』とへテロフォニー 第16章 ヘテロフォニー VI 『太陽の臍』 第17章 邦楽器の領分 I 篳篥と箏 第18章 邦楽器の領分 II 尺八と雅楽 第19章 音狂の地層 『星辰神楽』(1992年)に至る5年 第20章 ユーラシアの道 第21章 人類初発の呼び声とヘテロフォニー 第22章 呪文の言霊力 I 陀羅尼と真言 第23章 呪文の言霊力 II 『大悲心陀羅尼』 第24章 呪文の言霊力 III 『両界真言』 第25章 響きと声のマンダラ 『光のマントラ』 第26章 光とは何か 第27章 『絵師』I 芥川龍之介と三島由紀夫の『地獄変』 第28章 『絵師』II 舞踊版と能版 第29章 「あちら」と「こちら」 音の原人・西村朗 第30章 佐々木幹郎との協働 I 死と声と言葉と 第31章 佐々木幹郎との協働 II 「受苦」と「大悲」 第32章 『清姫―水の鱗』I 熊野古道の旅 第33章 『清姫―水の鱗』II 殉愛と滅びの瞬光 第34章 衆生の声 絶筆『オン・マニ・パドメ』と『蓮華化生』 第35章 幻想神秘劇『バガヴァッド・ギーター』 第36章 『紫苑物語』I 欲望のドラマトゥルギー 第37章 『紫苑物語』II 「歌」は「悲」 第38章 『紫苑物語』III 「悲の河」、そして『胡蝶夢』 エピローグ 原水の底の底 無伴奏混声合唱のための『敦盛』
あとがき 註 索引 |
著者略歴(丘山 万里子) |
東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部作曲理論科音楽美学専攻。同大学助手を経て「毎日新聞」「音楽の友」等に執筆。「音楽現代」誌第1回新人評論新人賞受賞。1987年ウィーン、92年ミュンヘン遊学。99年音楽批評紙ブリーズ創刊編集発行人。2010年まで日本大学文理学部非常勤講師。2004年Web Magazine “JAZZTOKYO”副編集長。2015年よりWeb Magazine “Mercure des Arts”創刊編集発行人。著書に『鬩ぎ合うもの越えゆくもの』『からたちの道 山田耕筰論』(ともに深夜叢書)、『失楽園の音色』(二玄社)、『吉田秀和 音追い人』(アルヒーフ)、『アジアの幸福論』(丘山新・万里子共著/春秋社)、『波のあわいに』(三善晃+丘山万里子/春秋社)、『ブッダはなぜ女嫌いになったのか』(幻冬舎)ほか。 |