『酔わせる映画 ~ヴァカンスの朝はシードルで始まる ~ 』の詳細情報
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タイトル |
酔わせる映画 |
サブタイトル |
ヴァカンスの朝はシードルで始まる |
著者 [著者区分] | 月永理絵 [著・文・その他]
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出版社 |
春陽堂書店 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
312p
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Cコード |
0393 |
発売予定日 |
2024-06-24 |
ジャンル |
一般/全書・双書/日本文学、小説・物語 |
ISBN |
9784394770091 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
人気映画ライターが新たな角度で映画を語る!
【酒と食をめぐる、五感に響く映画コラム集】 なにかを 飲まず/食べず にはいられない~キッチンに駆け込みたくなる映画を集めました
小津安二郎『晩春』から『セックス・アンド・ザ・シティ』まで、新旧国内外の作品200本が登場・索引付き
「何かに心を奪われ、それしか目に入らないくらいうっとりと見惚れてしまうことを「酔う」というならば、この本に登場する映画はどれも、私を酔わせ、未知の世界へと連れていってくれたものだ。」
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目次 |
一杯のビールの泡から始まる物語
第1章 お酒で酔わせる映画 ◉酔いの快楽 ゆらゆらと流れゆくワインのように(オタール・イオセリアーニ『落葉』) 飲んだくれの恋人たちによる最高の酒場映画(バーベット・シュローダー『バーフライ』) 西部の男たちの酒と食(ハワード・ホークス『リオ・ブラボー』)他 韓国焼酎から白酒へ(ホン・サンス『あなたの顔の前に』) ヴァカンスとシードルは甘くない(ジャック・ロジエ『オルエットの方へ』)他 りんご酒をめぐるキツネたちの戦い(ウェス・アンダーソン『ファンタスティック Mr・FOX』) 悪魔でも救世主でもない「酒」を描く(トマス・ヴィンターベア『アナザーラウンド』) ◉不吉な酔い そのグラスに口をつけたら地獄行き(ジョン・フォード『果てなき船路』) 増村映画と葡萄酒(増村保造『妻は告白する』) 飲むことを許されなかった酒が死を呼び寄せる(アキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』) 断酒会の風景(ガス・ヴァン・サント『ドント・ウォーリー』) ビールを飲む女たち(ロバート・アルトマン『三人の女』) ビールを飲む男たち(クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』)他 追い詰められた者たちには日本酒がよく似合う(山中貞雄『人情紙風船』) ◉女が酒を飲むこと 彼女は物語を背負わずに酒を飲みつづける(ウルリケ・オッティンガー『アル中女の肖像』) 酒を片手に、女たちはしゃべりつづける(マイケル・パトリック・キング『セックス・アンド・ザ・シティ』) 生ぬるいビールと共に(バーバラ・ローデン『WANDA/ワンダ』) 日本酒の似合う女たち(成瀬巳喜男『流れる』)他 ホン・サンス映画の人々はもう韓国焼酎を飲まない(ホン・サンス『小説家の映画』) ウイスキーとジーナ・ローランズ(ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト』)
[映画リスト]酒場映画―一度は行ってみたいあの酒場
第2章 りんごと映画の酔わせる関係 ◉りんごを齧るとき 悪い男たちは本当にりんごを齧るのか?(レオス・カラックス『アネット』) 悲しむ者はりんごを丸ごと食べつくす(ビー・ガン『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』) 不貞腐れた顔の女たち(大九明子『美人が婚活してみたら』)他 青年が真実と向き合うとき(青山真治『東京公園』) ◉りんごが象徴するものは何? 「りんごを磨く人」とは誰のこと?(ガス・ヴァン・サント『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』) 大人と子どもの友情を紡ぐもの(ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』) 少年が選んだ最高のクリスマス・プレゼント(チャールズ・ロートン『狩人の夜』) 善と悪との間を彷徨う男たち(アナス・トマス・イェンセン『アダムズ・アップル』) 禁断の果実が導くロマンティックコメディ(プレストン・スタージェス『レディ・イヴ』) 真っ赤な靴と赤い唇の女の子(ヴィクター・フレミング『オズの魔法使』)他 笠智衆はひとり、りんごの皮を剝く(小津安二郎『晩春』)
◉りんごを愛する者たち ラブコメの女王はりんごがお好き?(ロブ・ライナー『恋人たちの予感』)他 「りんごの画家」セザンヌと作家ゾラの友情を紡いだもの(ダニエル・トンプソン『セザンヌと過ごした時間』) 少女は自分だけの言葉を獲得する(横浜聡子『いとみち』) 女たちはおしゃべりをし、りんごを食べる(ホン・サンス『逃げた女』) ◉りんごは隠せない 西部の早撃ちガンマンが撃ち落とすものとは(セルジオ・レオーネ『夕陽のガンマン』)他 傷ついた大人たちの旅はどこまでも続いく(マチュー・アマルリック『さすらいの女神たち』) 部屋のなかに隠された三つのシンボル(ペドロ・アルモドバル『抱擁のかけら』) りんごを食べる男の喪失と再生の物語(クリストス・ニク『林檎とポラロイド』)
[映画リスト]赤と緑の映画―りんごが喚起する二つの色
第3章 酔わずに食べたい映画 悪い男たちの食事風景(マーティン・スコセッシ『グッドフェローズ』)他 食べることの幸福を思い出す最後の晩餐(リチャード・フライシャー『ソイレント・グリーン』) 家事と労働と(シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス河畔通り 23番地』) パン生地を捏ねる人々(オフィル・ラウル・グレイザー『彼が愛したケーキ職人』) 白玉団子が招いた夫の帰還(黒沢清『岸辺の旅』) おとぎ話の甘いケーキがもたらすもの(ジャック・ドゥミ『ロバと王女』)
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あとがき 初出一覧 索引(人名/作品) |
著者略歴(月永理絵) |
映画ライター、編集者 1982年生まれ、青森県出身。大学在学中から映画の同人誌に参加。出版社勤務後、2014年よりフリーランス。個人冊子『映画酒場』・雑誌『映画横丁』の発行、編集を手がけた。『朝日新聞』『週刊文春』『CREA.web』などで映画評やコラムを連載中。ほか映画関連のインタビューや書籍・パンフレット編集など多数。編集に参加した書籍として『すべては映画のために! アルノー・デプレシャン発言集』(港の人)、『再履修とっても恥ずかしゼミナール』(万田邦敏、港の人)、『世界最恐の映画監督 黒沢清の全貌』(文學界編集部編、文藝春秋)、『青山真治クロニクルズ』(樋口泰人責任編集、リトルモア)など。 |