『暗黒公使(ダーク・ミニスター)』の詳細情報

暗黒公使(ダーク・ミニスター)
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 暗黒公使(ダーク・ミニスター)
サブタイトル
著者 [著者区分]夢野久作 [著・文・その他]
出版社 春陽堂書店 レーベル 探偵小説篇
本体価格
(予定)
1200円 シリーズ 春陽文庫
ページ数 488p Cコード 0193
発売予定日 2024-11-25 ジャンル 一般/文庫/日本文学、小説・物語
ISBN 9784394980124 判型 文庫(A6)
内容紹介
騙せ!狂わせ!
裸馬に乗り銃を乱射し、有楽町大通りを遁走する
“夢野”となれ。
悪魔の天才よ。

荒俣宏(作家・博物学者)


奇書『ドグラ・マグラ』著者の最たる異色作!

謎の美少年や美女が登場する妖しい世界!


作家としての興味の範囲が非常に広く、それでいて強い特異性を持っていたこと、探偵小説界に夢野君に及ぶものはなかった。彼はあらゆる人生の断面に興味を持った中にも、人間の異常心理に限りなき恐れと、同時に憧れとを抱く詩人であって、「死」と「狂気」と「犯罪」の激情を通して、人生を見、人生を語ろうとした。彼の夥しい遺作は、異常浪漫派の妖しく美しき百花咲き乱れた花園である。

江戸川乱歩
(黒白書房版『夢野久作全集』推薦文より)

あらすじ
大正九年のある日、警視庁で鬼課長と言われた狭山九郎太の元を、蝋人形のように真っ白な美少年・呉井嬢次が訪れた。ニューヨークからやって来た呉井は、狭山の助手希望で、以前はバード・ストーン曲馬団に属していたという。だが、その曲馬団は、帝都を震撼させた「暗黒公使事件」に関わっていたのである……。四方田犬彦氏講演録「よみがえる夢野久作」から「『暗黒公使』の世界」の章を再録。 解説・日下三蔵

装画・横尾忠則 装丁・柳川貴代
目次
暗黒公使(ダーク・ミニスター)
『暗黒公使』の世界  四方田犬彦
『暗黒公使』覚え書き  日下三蔵
著者略歴(夢野久作)
一八八九(明治二十二)~一九三六(昭和十一)年。本名・杉山泰道。福岡県生まれ。慶應義塾大学予科文学科中退。父は国士として知られた杉山茂丸。家業の農園経営、「九州日報」記者などを経て、一九二六(昭和元)年、「あやかしの鼓」で探偵作家としてデビュー。夢野久作は福岡の方言で「夢ばかり見ている人」の意。三大奇書のひとつに数えられる『ドグラ・マグラ』(三五年)をはじめ、「いなか、の、じけん」「死後の恋」「瓶詰の地獄」「押絵の奇蹟」「氷の涯」「少女地獄」など作品多数。
他の書籍を検索する