『女人果』の詳細情報

女人果
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タイトル 女人果
サブタイトル
著者 [著者区分]小栗虫太郎 [著・文・その他]
出版社 春陽堂書店 レーベル 探偵小説篇
本体価格
(予定)
1150円 シリーズ 春陽文庫
ページ数 448p Cコード 0193
発売予定日 2024-11-25 ジャンル 一般/文庫/日本文学、小説・物語
ISBN 9784394980131 判型 文庫(A6)
内容紹介
ご注意あれ。
ひとたび読み始めたら
もう逃げられません!

吉田篤弘(作家)


『黒死館殺人事件』著者の隠れた傑作!

大陸に渡った女性の辿る数奇な運命!


小栗虫太郎のことを思うと、私はいつもおセンチにならざるをえない。虫太郎が「完全犯罪」をひっさげて、「新青年」に登場したのは、昭和八年の七月号である。その摩訶(まか)不思議の構想と玄妙(げんみょう)晦渋(かいじゅう)な文体は、たちまち多くのファンを魅了し、虫太郎もまたファンの期待にこたえて、つぎつぎと傑作を発表し、ここに小栗虫太郎時代を現出した。虫太郎はいまでも多くのファンを持っているが、ことに虫太郎文学の集大成ともいうべき「黒死館殺人事件」のごときは、日本推理小説ベスト・テンに挙げる人もすくなくない。

横溝正史
(「小栗虫太郎とピンチヒッター」より)

あらすじ
二百数十名の乗客とともに欧州に向かう汽船・穂高丸に某国のスパイが乗り込んでいるとの報せが無電で届いた。二等運転士の西塔靖吉は洋上でその正体を探る中、社長令嬢・三藤弓子の世話係・吹江伸子が船室で自殺を図っているのを発見する。伸子の手記には、恐ろしい陰謀に翻弄された彼女の半生が綴られていた! 女性たちによる恋と復讐の物語の奇怪な顛末とは──? 解説・日下三蔵

装画・横尾忠則 装丁・柳川貴代
目次
女人果(にょにんか)
巻末資料
作者の言葉 小栗虫太郎
推薦の辞 甲賀三郎
百の顔をもつ小説 海野十三
連載最終回
『女人果』覚え書き  日下三蔵
著者略歴(小栗虫太郎)
一九〇一(明治三十四)~一九四六(昭和二十一)。本名・栄次郎。東京生まれ。京華中学卒。一九三三(昭和八)年、「完全犯罪」でデビュー。以後、「後光殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」など法水麟太郎が登場する特異な本格ミステリを次々と発表。長篇『黒死館殺人事件』三五(昭和十)年は、その集大成である。その他の作品に秘境小説『人外魔境』、海外を舞台にした作品集『成吉思汗の後宮』など。戦時中に陸軍報道班員としてマレーに赴任した。戦後、疎開先の長野県で急逝。
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