『旅する劇団・幻の日本少女歌劇座を追って』の詳細情報

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タイトル 旅する劇団・幻の日本少女歌劇座を追って
サブタイトル
著者 [著者区分]鵜飼 正樹 [著・文・その他]
出版社 創元社 レーベル
本体価格
(予定)
5300円 シリーズ
ページ数 184p Cコード 0021
発売予定日 2026-01-16 ジャンル 一般/単行本/日本歴史
ISBN 9784422210247 判型 B5
内容紹介
1921(大正10)年頃に設立され、奈良県・大和郡山市を拠点としながら日本全国各地を公演していた旅回りの少女歌劇団「日本少女歌劇座」の足跡を、図版を中心とした資料によってたどるビジュアル学術書。
著者が20年以上の時間をかけて集めた資料や聞き取り調査から、ここ数年でようやく明らかになりつつある同劇団の概要をまとめた初の研究書となる。


政界にも太いパイプを持っていた実業家・島幹雄が主宰する「日本少女歌劇座」の活動は、鉄道網の活用、他の劇団と差別化しつつも流行にも即した演目構成、複数のチラシや割引サービスを駆使した高度なマーケティング戦略など、現代のライヴツアー公演やアイドル文化に通ずる画期的なものであった。
1936年に宮崎県宮崎市に拠点を移すまでは固定劇場を持たず、大都市を避けて地方公演していたため、都市部での知名度はほとんどなかった。
しかし戦前・戦中は日本国内だけでなく、台湾・朝鮮・満洲などでも公演しており、また戦後も活動を続けた数少ない少女歌劇団として、解散時点までの実質的な観客数や影響力は宝塚歌劇団を凌ぐかもしれない。

本書では、大和郡山市立図書館および著者所蔵のブロマイドやチラシ、ポスター等のビジュアル資料を中心に、劇団の設立から解散までの劇団史、時代ごとのトップスターや演目の変遷、折々に用いていたマーケティング戦略、公演ルートなどを紹介する。
目次
《おもな目次》
はじめに
第1章 日下温泉と少女歌劇
第2章 1928(昭和3)年の巡業を追う
第3章 山路妙子の時代
第4章 3人のスターと太平洋戦争
第5章 戦後のスターたち
第6章 劇団経営者・島幹雄
エピローグ
おわりに
資料
著者略歴(鵜飼 正樹)
京都文教大学実践社会学科教授。専門は大衆文化論。
滋賀県甲賀郡生まれ。京都大学大学院 文学研究科 社会学専攻修士課程修了、博士課程単位取得満期退学。大衆演劇・市川ひと丸一座に加わり、南条まさきの芸名で舞台に立った。1996年京都文教大学人間学部講師、准教授、総合社会学部教授を経て2024年から現職。著書に『見世物稼業 安田里美一代記』(新宿書房、2000念)、共著に『戦後日本の大衆文化』(昭和堂、2000年)などがある。
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