〈点前、道具、茶会作法、茶室図、利休百首など盛りだくさんの全五巻〉 〈『茶道古典全集』にも無かった、初の翻刻刊行〉
奈良の塗師松屋の末裔、土門元亮が、松屋に伝わる「松屋会記」「松屋名物集」「利休・織部・遠州・三斎伝」などの茶書を五巻に編纂したのが「茶湯秘抄」。1738年(元文三)の奥書を持つ自筆本とされるものが三重県の石水博物館に伝わっています。道具や茶室などの挿図が豊富なのが特徴で、全巻通して300弱に及びます。また五巻には、現在の利休百首の元となる歌も。江戸時代中期の総合茶道書として、抑えておきたい一冊です。
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