『空白の團十郎 ~十代目とその家族 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
空白の團十郎 |
サブタイトル |
十代目とその家族 |
著者 [著者区分] | 中村 雅之 [著・文・その他]
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出版社 |
筑摩書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1700円 |
シリーズ |
筑摩選書 |
ページ数 |
256p
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Cコード |
0374 |
発売予定日 |
2024-06-14 |
ジャンル |
一般/全書・双書/演劇・映画 |
ISBN |
9784480018014 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
銀行員から市川團十郎になった男の初の評伝。九代目の婿養子で、30歳を前に役者となり市川三升を襲名、死後十代目を追贈された知られざる團十郎の実像に迫る。
銀行員から
市川團十郎になった男の
初の評伝!
十代目市川團十郎(本名・堀越福三郎)は、明治の名優・九代目市川團十郎の長女・實子の婿養子。「慶應」を出て銀行員として勤めたが、九代目の死後、三十歳を前に歌舞伎の世界に身を投じ市川三升を襲名。一九五六年に七十五歳で亡くなる近くまで舞台に立ち続け、死後「十代目」を追贈された。これまで経歴に不明点が多く、はっきりと評価もされてこなかった十代目は。果たして「團十郎」の名跡に値しない人物だったのだろうか。「空白の團十郎」の生涯を、家族との関わりとともに描き出す。
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目次 |
はじめに
第一章 理想の婿
1 裕福な商家の次男
2 慶應ボーイ
3 持ち上がった縁談
4 教養人であり、良き家庭人
第二章 江戸の守り神
1 江戸歌舞伎
2 團十郎代々
3 遊郭と魚河岸
第三章 「文化人」への道
1 若太夫
2 権之助
3 「市川宗家」へ復帰
4 演劇改良
5 晩年
6 銅像・「劇聖」・胸像
7 「文化人切手」
第四章 女役者から女優へ
1 女優へのこだわり
2 女優になった妻
3 女優、その後
第五章 役者・三升
1 宗家継承
2 突然の役者志望
3 「堀越福三郎」を名乗る
4 「三升」襲名
第六章 「歌舞伎十八番」の復活
1 権威の象徴
2 競い合う門弟
3 三升と「十八番」
第七章 受け継がれる名跡
1 白羽の矢
2 「海老蔵」襲名
3 「花の海老さま」
4 「團十郎」復活
おわりに
市川團十郎家系図
参考文献
「十代目市川團十郎」関連年表 |
著者略歴(中村 雅之) |
中村 雅之(なかむら・まさゆき):1959年、北海道生まれ。法政大学大学院(日本史学専攻)修士課程修了。明治大学大学院兼任講師。横浜能楽堂芸術監督。幅広く伝統芸能のプロデュースを手掛けると同時に、「芸能社会史」の立場から、芸能と国家・社会について研究。著書に『教養としての能楽史』(ちくま新書)、『古典芸能てんこ盛り』『英訳付き 1冊でわかる日本の古典芸能(以上、淡交社)、『これで眠くならない! 能の名曲60選』(誠文堂新光社)、『能・狂言 日本の伝統芸能を楽しむ』(偕成社)、『野村萬斎 なぜ彼は一人勝ちなのか』(新潮新書)などがある。 |