『理系的 英語習得術 ~インプットとアウトプットの全技法 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
理系的 英語習得術 |
サブタイトル |
インプットとアウトプットの全技法 |
著者 [著者区分] | 鎌田 浩毅 [著・文・その他]
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出版社 |
筑摩書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
880円 |
シリーズ |
ちくま新書 |
ページ数 |
224p
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Cコード |
0280 |
発売予定日 |
2024-09-11 |
ジャンル |
一般/新書/語学総記 |
ISBN |
9784480076434 |
判型 |
新書(B40) |
内容紹介 |
【本文より】
「……本書では、英語をツールとして使ってきた科学者の立場から、本当に役に立ったことだけを選んで解説した。
そもそも科学技術が世に受け入れられたのは、苦労の少ない方法を提供してきたからだ。
本音を言うと、自分の頭と時間はできるだけサイエンスに割きたいのだから、英語にはエネルギーを注ぎたくない。
したがって、ユーザーとして最低限必要なテーマに集中して学習ノウハウを開示したのである。これは多くのビジネスパーソンも同じではないかと思う。……」
科学者として英語を日常的に使いこなす著者が、半世紀にわたる英語学習の経験から「結果を出せる」ノウハウだけを厳選してアドバイス。
システマティックで合理的な英語の勉強法、すなわち誰にでもできる「習得術」を理系的視点から大公開。
英語情報のインプット、アウトプット、未来の活用の三項目を見据えて学習を進めていく。
読めば、頭をポジティブに稼働させ、「英語が得意になった」感触を得ることができる実践の書。
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目次 |
はじめに
「理科系」による逆張り/「楽しく」英語を勉強する/勉強法の「カスタマイズ」
第Ⅰ部 英語勉強法の点検と整備
第1章 なぜ英語を勉強するのか?
「アウトプット優先主義」で視界が開ける/「知的生産」と「知的消費」/「ラベル法」「不完全法」でサクサクこなす/場当たり的な勉強をしてはいけない/そもそもなぜ英語を学ぶのか/目標と計画(戦略)を立てる/何をどう勉強するか「戦術」を練る/資格のための勉強、かくあるべし
第2章 コミュニケーション・ツールとしての英語
「言語観」をつかめ/人は「思い込み」で生きている/フレームワークの橋渡し/「トピックセンテンス」という約束/人生を変える英語学習/「苦労なし」の英語
第Ⅱ部 英語を使いこなす基本技術
第3章 読解力がすべての基礎となる
読解は「コミュニケーション」の一つである/英文を読む訓練/多読の3原則/感覚に頼らない論理的な読み方とは/文法の「無意識化」の境地をめざせ/辞書の効果的な使い方/英文を読む最初のステップ/主語と述語を見つける/読解こそ「復習が命」/音読筆写の技法/何を読んだら良いのか/英語上手はコミュニケーション上手
第4章 単語力を身につける
「基本語」を使いこなす技術/単語は「沼」だからこそ合理的学習を/「記憶呼び起こし法」で解決/復習と記憶のコツ/実際に出会った単語を覚える/短期集中で仕上げよう/決して欲張らない/1対1対応が原則/英文の中で覚える/「推測する」訓練
第5章 文法力を武器にする
文法はコミュニケーションのために必須のもの/伊藤和夫の英語講義/文法の体系と座右の名著/再学習に最適の教材/最初に「どこをやらないか」を決める/「隙間法」でサクサク学ぶ/文法問題集を「不完全法」で制覇!/「本は文房具」! 書き込みながら使い倒す/文法マスターには復習が命/「暗記」と「理屈」のバランス/知的格闘技として楽しもう/文法の「無意識化」
第6章 リスニングは習慣化が命
まずは音声から「楽しさ」を知る/「英語が聞ける」とは/英語を意識しない/「シャドーイング」のススメ/30秒~1分の教材を1カ月繰り返す/内容に共感できるスピーチを選ぶ/「英語を聞く」を習慣にしてしまおう
第Ⅲ部 合理的なアウトプット術と英語の活用
第7章 作文力獲得のツボ
短期間でモノにできる!/まず「通じる英語」を目指す/「和文和訳」から始めよう/動詞の言い換えと「連想ゲーム」/和英辞書の使いどころ/英作文は「英借文」から/例文収集の方法/「英文のストック」を増やす/実践・実用もアプリで気軽に
第8章 スピーキングの上達が自信を生む
「声に出して読みたい」英文/限られたパターンを繰り返す/スピーキングでも英文「ストック」/「自分について語る英文」から覚えよう/十八番の文例集を作る/シャドーイングの効用/発音の上達はモチベーションアップの近道!/音読は「カッコよく」/声はどのように出ているか/英語の「口」と「舌」を手に入れるには/発音指導本の使いかた/自分の発音を録音する/音声学習を勉強の柱に
第9章 英語の名文で教養を身につける
英語の名文は二度おいしい/バートランド・ラッセル『幸福論』/「私心のない興味」を涵養/ウィンストン・チャーチル『第二次大戦回顧録』/「カントリー・ジェントルマン」の生き方/エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』/英文のお手本/ジョージ・ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』/再び「ギボン」登場/サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』/ライ麦畑の「つかまえ役」/「若者のバイブル」青春小説/時代に沿った新訳の登場/ジェームズ・ワトソン『二重らせん』/「ロールモデル」としてのワトソン/英語で教養を身につける意義
第10章 デジタル環境での英語勉強法
情報に受身になっていないか/デジタル環境での「水」「コーヒー」/「便利な機能」に潜むリスク/「最新ソフト」のムダをそぎ落とす/デジタルネイティブに追いつかなくて良い/必要最低限のものを用いる/紙の本と電子ブック/人類が行なった読書の歴史
おわりに 無理をしなくても実践できる英語勉強法
ラクして実を取るのが理系的方法論/苦労は細分して乗り越える/英語は特殊技能ではない/地に足のついた英語勉強法は変わらない
索引 |
著者略歴(鎌田 浩毅) |
鎌田 浩毅(かまた・ひろき):1955年生まれ。筑波大学附属駒場高校、東京大学理学部卒業。通商産業省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学教授。2021年より京都大学名誉教授、京都大学経営管理大学院客員教授、龍谷大学客員教授。理学博士(東京大学)。専門は火山学・地球科学、科学教育。テレビや講演会で科学を明快に解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集め学生の人気を博した。著書に『座右の古典』『新版 一生モノの勉強法』(ちくま文庫)、『100年無敵の勉強法』(ちくまQブックス)、『やりなおし高校地学』『京大人気講義 生き抜くための地震学』 (ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)、『理学博士の本棚』『揺れる大地を賢く生きる』(角川新書)、『理科系の読書術』『地球の歴史』(中公新書)、『世界がわかる理系の名著』『成功術 時間の戦略』(文春新書)、『知っておきたい地球科学』『火山噴火』(岩波新書)ほか、多数。 |