『ヘルシンキ 生活の練習』の詳細情報

ヘルシンキ 生活の練習
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タイトル ヘルシンキ 生活の練習
サブタイトル
著者 [著者区分]朴 沙羅 [著・文・その他]
出版社 筑摩書房 レーベル
本体価格
(予定)
900円 シリーズ ちくま文庫
ページ数 320p Cコード 0195
発売予定日 2024-07-12 ジャンル 一般/文庫/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784480439697 判型 文庫(A6)
内容紹介
フィンランドの子育てに、目からうろこ。

「母親は人間でいられるし、人間であるべきです」
二人の子どもと海を渡った社会学者による現地レポート。
「考え方が変わる」と大反響。待望の文庫化!

【内容紹介】
「これらのスキルはすべて、一歳から死ぬまで練習できることですよ」二人の子どもを連れ、新しい土地で生活を始めた社会学者の著者は、日本とのちがいに驚かされつつ、出会ったひとたちからたくさんのことを教わっていく。「フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない」たんたんと、関西弁のユーモアを交えて描かれる、北欧のレポート。

「フィンランド(に限らず、北欧)は理想郷のように描かれるときがある。かと思うと、そんなことはないのだ、これがフィンランド(と北欧)の真実だ、と悪い情報を流す言説を見ることもある。
 でもたぶん、それはどちらも正確ではない。フィンランドは理想郷でもないし、とんでもなくひどいところでもない。単に違うだけだ。その違いに驚くたびに、私は、自分たちが抱いている思い込みに気がつく。それに気がつくのが、今のところは楽しい。」
(「4 技術の問題――保育園での教育・その2」より)

解説 坂上香

装丁・装画 寄藤文平+垣内晴(文平銀座)
目次
はじめに
1 未知の旅へ――ヘルシンキ到着
2 VIP待遇――非常事態宣言下の生活と保育園
コラム1 ヘルシンキ市の公共交通機関と子ども車両
3 畑の真ん中――保育園での教育・その1
4 技術の問題――保育園での教育・その2
5 母親をする――子育て支援と母性
コラム2 社会とクラブと習い事
6 「いい学校」――小学校の入学手続き
7 チャイコフスキーと博物館――日本とフィンランドの戦争認識
コラム3 マイナンバーと国家への信頼
8 ロシア人――移民・移住とフィンランド
コラム4 小学校入学
おわりに

文庫版あとがき
解説 坂上香
著者略歴(朴 沙羅)
朴 沙羅(ぱく・さら):1984年生まれ。専門は社会学、移民研究。ヘルシンキ大学文学部文化学科講師。単著に『家(チベ)の歴史を書く』(筑摩書房)、『外国人をつくりだす――戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』(ナカニシヤ出版)、『記憶を語る, 歴史を書く――オーラルヒストリーと社会調査』(有斐閣)、編著に『最強の社会調査入門』(ナカニシヤ出版)など。
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