『一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業-中学校理科編-』の詳細情報
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タイトル |
一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業-中学校理科編- |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■堀哲夫 [監修] ■中島雅子 [著・文・その他]
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出版社 |
東洋館出版社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2450円 |
シリーズ |
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ページ数 |
144p
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Cコード |
3037 |
発売予定日 |
2024-08-02 |
ジャンル |
専門/単行本/教育 |
ISBN |
9784491054339 |
判型 |
B5 |
内容紹介 |
OPPAだから実現できる生徒主体の理科授業
本書の概要 一枚ポートフォリオ評価(OPPA)とは、OPPシートに記述した学習履歴を通して子どもが自己評価を行い、それを教師が見取って授業改善に生かすという評価法。シリーズ第3弾は中学校理科の実践10例を掲載。生徒の実態に即した授業改善によって、科学的概念の形成を図るとともに、生徒主体の探究活動を実現! 個別最適な学びを促進する教師のフィードバックのコツも紹介。教員研修の履歴としての活用や、非認知能力の育成など、OPPA論の最新知見を盛り込んだ一冊。
本書からわかること OPPAは科学的概念の形成にも役立つ! 学習前後に回答する「本質的な問い」 学習履歴として毎時間回答する「今日の授業で一番大切なこと」 学習後の自己評価として回答する「学習履歴を振り返って何がどう変わったか?それについてどう思うか?」
学習内容を網羅的に記録するような振り返りシートとは異なるため、内容の定着や概念形成に不安を感じる先生もいるかもしれません。 しかし、OPPAが科学的概念の形成に役立つことを多くの実践者が実感しています。なぜなら、生徒の思考や認知過程を把握しながら、実態に即した授業改善を図り、生徒が求めている支援を行うことができるからです。
OPPAが促進する生徒主体の探究 OPPAでは、生徒自身が自己の学びをモニタリングするため、メタ認知能力や主体性が育まれます。生徒が自らの探究活動を推し進めていくとともに、教師はOPPシートを通してフィードバックを行い、個別最適な学びを支援していくのです。つまり、学びは生徒自身のものであり、教師はあくまで伴走者となること、これを実現できるのがOPPAです。
非認知能力やメタ認知能力を可視化させる仕掛け OPPAが育成する資質・能力には、認知能力だけではなく、非認知能力やメタ認知能力も含まれます。本書では、みずほリサーチ&テクノロジーズとの共同研究である「OPPシートを活用した非認知能力の推定・分析」の最新知見も紹介し、OPPA論のメカニズムやさらなる可能性を示しています。
教員研修の履歴としても活用できる! 令和4年8月に文部科学省が示した「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン」の基本的考え方は、自らの研修をマネジメントし、自己評価するOPPA論の考え方とも重なります。本書では、「新たな教師の学びの姿」の実現に向け、OPPAを教員研修に活用する上での具体的なポイントを解説しています。
生徒と教師を幸せにする理科実践10例を紹介 校種・教科問わずに使えるOPPシートですが、本書には中学校理科に絞った実践を掲載しています。エネルギー・粒子・生命・地球、どの領域の学習にも効果を発揮します。つまずきやすい内容こそ、OPPシートで生徒の実態を見取ることをおすすめします。
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目次 |
監修にあたって はじめに
第1章 理論編 1 OPPA論は「問い」が命 2 中学校理科でOPPAを使うと何ができるのか 3 「新たな教師の学び」と教育観の転換-教師の専門的力量を高めるために- 4 いま注目の非認知能力とは-OPPA論の可能性-
第2章 実践編 1 授業改善:生徒と教師をつなぐOPPA-思いのズレを解消する手立て- 2年「電流とその利用」 2 授業改善:問いづくりから始める授業-OPPAが促進する生徒主体の探究- 2年「化学変化と原子・分子」 3 概念の形成:科学的概念の形成を目指した授業づくり-生徒の事態に即した手立てを通して- 2年「雲のできる仕組み」 4 概念の形成:OPPシートを使えば慣性は難しくない!-素朴概念から慣性概念の獲得までを見取る- 3年「慣性」 5 メタ認知:自己評価によるメタ認知の育成-OPPシートは「学びの足跡」-2年「化学変 化と原子・分子」 6 資質・能力の育成:国際バカロレア(IB)教育におけるOPPA-「IBの学習者像」を育成- 3年「科学技術と人間」 7 フィードバック:SOSをありがとう-個別の学びを促すOPPシート- 2年「生物ゲーム」 8 フィードバック:生徒の疑問からつくる授業-理科を学ぶ意義を見つける生徒たち- 2年「天気とその変化」 9 教育観:変わるべきは教師自身-生徒の学びをサポートする存在に- 3年「化学変化とイオン」 10 教育観:「生徒の学びに教師が寄り添う」授業へ-教育観の変容についての自己分析を通して- 3年「運動とエネルギー」 付録 OPPシートのテンプレート(2種) おわりに |
著者略歴(堀哲夫) |
山梨大学名誉教授・名誉参与。 1948年愛知県生まれ。元山梨大学理事・副学長。 一枚ポートフォリオ評価(OPPA)論の開発者。 著書に『子どもの学びを育む 一枚ポートフォリオ評価 理科』(編著)『子どもの成長が教師に見える 一枚ポートフォリオ評価 小学校編』(編著)『子どもの成長が教師に見える一枚ポートフォリオ評価 中学校編』(編著)『授業と評価をデザインする 理科』(共著、以上日本標準)、『理科教育学とは何か─子どもの科学的概念の形成と理解研究を中心にして─』『新訂 一枚ポートフォリオ評価OPPA 一枚の用紙の可能性』『一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業-子どもと教師を幸せにする一枚の紙-』(監修)『一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業 小学校編』(監修、以上東洋館出版社)『問題解決能力を育てる理科授業のストラテジー-素朴概念をふまえて-』(編著、明治図書)など多数。 |
著者略歴(中島雅子) |
埼玉大学教育学部准教授。OPPA研究会代表。 1962年山梨県甲府市生まれ。 1985年より、公立高等学校の理科(化学)教師として30年間勤務するかたわら、大学院にて研究に取り組む。2015年より現職。 2007年山梨大学大学院教育学研究科修士課程修了 修士(教育学)。2011年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了 修士(教育学)。2015年兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了 博士(学校教育学)。 専門分野は、自己評価による資質・能力の育成とその評価、自己評価による学習・授業改善。 著書に『自己評価による授業改善 OPPAを活用して』『一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業-子どもと教師を幸せにする一枚の紙-』(編著)『一枚ポートフォリオ評価論OPPAでつくる授業 小学校編』(編著、以上東洋館出版社)などがある。 |