『アイダホ』の詳細情報

アイダホ
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル アイダホ
サブタイトル
著者 [著者区分]■エミリー・ラスコヴィッチ [著・文・その他]
■小竹 由美子 [翻訳]
出版社 白水社 レーベル エクス・リブリス
本体価格
(予定)
3600円 シリーズ
ページ数 368p Cコード 0097
発売予定日 2022-08-02 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784560090756 判型 46
内容紹介
記憶は消えても悲しみは消えない

 アイダホの山中に住む音楽教師アンは、夫ウエイドのかつての家族のことを何年も思い続けている。9年前、一家が薪を取りに出かけた山で、ウエイドの前妻ジェニーが末娘メイを手にかけ、上の娘ジューンはその瞬間を目撃、ショックで森に逃げこみ失踪した。長女の行方を必死に捜し続けてきたのに、最近のウエイドは若年性認知症の影響で、事件のことも娘がいたこともわからないときがある。ジェニーは、罰を受けること以外、何も望まず誰とも交わらずに服役してきたが、新たな同房者とあることを機にぎごちないやりとりが始まる。アンは夫のいまだ癒えぬ心に寄り添いたいと願い、事件に立ち入ることを躊躇いながらも、一家の名残をたどり、断片を繋ぎ合わせていく……。
 凄惨な事件を核としながら、本書が目を凝らすのは事件そのものではなく、人々の心の動き。人の心の襞をひとつずつそっとめくるように静かに物語は進む。また、厳しく美しいアイダホの大自然の描写も魅力的で、もうひとつの主人公ともいえる。
 日常が一瞬で打ち砕かれる儚さ、愛よりも深い絆、贖罪を、静謐な筆致で鋭く繊細に描く珠玉のデビュー長篇。2019年度国際ダブリン文学賞受賞作。
目次
著者略歴(エミリー・ラスコヴィッチ)
アイダホ北部で育つ。アイオワ大学創作科で修士号を取得。大学で創作を教えるかたわら、「ゾエトロープ」や「ワンストーリー」等に作品を寄稿。2015年に短篇OwlでO・ヘンリー賞を受賞。2017年、長篇第一作となる本書を刊行。2018年度Pacific Northwest Book Awardsを受賞し、同年度ディラン・トマス賞、ニューヨーク公共図書館若獅子賞の最終候補に選ばれ、2019年度国際ダブリン文学賞を受賞した。
著者略歴(小竹 由美子)
1954年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。主要訳書にT・ボウラー『嵐をつかまえて』、A・N・ウィルソン『猫に名前はいらない』、J・シェパード『14歳のX計画』『わかっていただけますかねえ』、P・トーディ『イエメンで鮭釣りを』『ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン』、P・ハーディング『ティンカーズ』(以上、白水社)
他の書籍を検索する