『世界のなかのフランスのフェミニズム』の詳細情報

世界のなかのフランスのフェミニズム
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タイトル 世界のなかのフランスのフェミニズム
サブタイトル
著者 [著者区分]■フロランス・ロシュフォール [著・文・その他]
■伊達 聖伸 [翻訳]
出版社 白水社 レーベル
本体価格
(予定)
1400円 シリーズ 文庫クセジュ
ページ数 170p Cコード 1236
発売予定日 2025-01-27 ジャンル 教養/新書/社会
ISBN 9784560510681 判型 新書(B40)
内容紹介
フェミニズムの大きな潮流を捉える

「いかなる社会や集団においても、あらかじめ定められたモデルなどは存在せず、女性の解放を訴える声は複数ある。その道のりは、一度きりの出来事で決まるようなものではない」(「日本語版まえがき」より)。
本書は、フェミニズムの歴史を世界規模で捉え、その多様性と発展を探究する。フランス革命期から現代に至るまでを三つの時代に分け、結婚、教育、参政権、生殖の自己決定権などのテーマを中心に、フェミニズム運動の進展とその背景を分析する。また、国際的な連帯や植民地主義などとの関係を描き、ブラック・フェミニズムやラディカル・フェミニズムの台頭も取り上げる。特にフランスにおいては、フェミニズムが国家形成や市民社会との関わりを深め、独自の歴史を築いてきた経緯を詳述する。
フェミニズム史を包括的に理解するための一冊。
目次
[目次]

日本語版まえがき

序章 グローバルなアプローチ

第一章 男女平等の主張と女性の解放(一七八九年~一八六〇年)
 Ⅰ 人権(男性の権利)と女性の権利
   ―アメリカおよびフランスの革命の潮流
 Ⅱ フェミニズムと初期社会主義
 Ⅲ 改革派フェミニズム

第二章 国際化の時代(一八六〇年~一九四五年)
 Ⅰ ナショナルおよび国境横断的な集合的ダイナミズム
 Ⅱ 平等のための闘い
 Ⅲ 新しい女性たちと解放

第三章 男女平等と女性解放のために(一九四五年~二〇二〇年)
 Ⅰ 改革派フェミニズムの連続性
 Ⅱ フェミニズム運動のラディカルな刷新(一九六〇年~一九八〇年)
 Ⅲ フェミニズムの拡散と多様化(一九八〇年~二〇二〇年)

結論

謝辞
訳者あとがき
参考文献
著者略歴(フロランス・ロシュフォール)
フランス国立科学センター(CNRS)所属の歴史家。専門はフェミニズム・女性・ジェンダーの歴史、習俗のライシテ。おもな編著に『ジェンダーの権力―ライシテと宗教1905〜2005年』(Le pouvoir du genre. Laïcités et religions 1905-2005)、共編著に『解放していただかなくて結構、自分たちでしますから―1789年から今日までのフェミニズムの歴史』(Ne nous libérez pas, on s’en charge : Une histoire des féminismes de 1789 à nos jours)などがある。
著者略歴(伊達 聖伸)
フランス国立リール第三大学博士課程修了。博士(宗教学)。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。著書に『ライシテ、道徳、宗教学』(勁草書房、2010年)、『ライシテから読む現代フランス――政治と宗教のいま』(岩波書店、2018年)など。訳書にジャン・ボベロ『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(三浦信孝との共訳、白水社文庫クセジュ、2009年)、ナタリ・リュカ『セクトの宗教社会学』(白水社文庫クセジュ、2014年)、ラファエル・リオジェ『男性性の探究』(講談社、2021年)など。
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