『わたしはこうして執事になった』の詳細情報

わたしはこうして執事になった
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タイトル わたしはこうして執事になった
サブタイトル
著者 [著者区分]■ロジーナ・ハリソン [著・文・その他]
■新井 潤美 [監修]
■新井 雅代 [翻訳]
出版社 白水社 レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ 白水Uブックス
ページ数 431p Cコード 0222
発売予定日 2024-06-21 ジャンル 一般/新書/外国歴史
ISBN 9784560721384 判型 新書(B40)
内容紹介
華麗なる時代の最後の輝きの日々

登場するのは、『日の名残り』の主人公のモデルといわれる「クリヴデンのリー卿」ことアスター子爵家のエドウィン・リーをはじめとする五人。彼らはみな、十九世紀後半〜第二次大戦前のイギリスで、地方の労働者階級の家に生まれて十代前半から働きはじめる。執事になってからの、大邸宅の日常や豪華な大イベントを取り仕切る仕事。チャーチル首相や王家の人々との関わり。そして、二十世紀社会の激変に翻弄されながら、華麗な貴族の時代の終わりを目の当たりにする哀しみ……。華やかなまま引退する者もいれば、悲運に見舞われた雇用主一家にあくまで忠義を尽くす者、〝旧時代の雇い主〟の要求と〝新時代の部下〟という現実の板ばさみになって苦しむ者など、その結末はさまざまだ。  五人それぞれが一人称で語る人生の物語は、楽しい読み物であると同時に、二十世紀イギリス史の貴重な記録である。
目次
まえがき 
1 プロローグ 
2 ゴードン・グリメット 
ランプボーイの話 
ゴードンの回想についてひとこと 
3  エドウィン・リー
ページボーイの話 
リー氏の回想についてひとこと 
4 チャールズ・ディーン 
ブーツボーイの話 
チャールズの回想についてひとこと 
5 ジョージ・ワシントン 
ホールボーイの話 
ジョージの回想についてひとこと 
6 ピーター・ホワイトリー 
雑用係の話 
ピーターの回想についてひとこと 
7 エピローグ 
解説 
訳者あとがき 
著者略歴(ロジーナ・ハリソン)
1899年イギリス、ヨークシャーに、石工の父と洗濯メイドの母の長女として生まれる。1918年、18歳でお屋敷の令嬢付きメイドとしてキャリアをスタート、1928年にアスター子爵家の令嬢付きメイドとなり、同年、子爵夫人ナンシー・アスター付きメイドに昇格する。以後35年にわたってアスター家に仕えた。1975年に『おだまり、ローズ――子爵夫人付きメイドの回想』、76年に本書を刊行、1989年没。
著者略歴(新井 潤美)
東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士号取得(学術博士)。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主要著訳書:『執事とメイドの裏表―イギリス文化における使用人のイメージ』、『ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級』(以上、白水社)、『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか? 』(講談社選書メチエ)、『不機嫌なメアリー・ポピンズ イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)、『パブリック・スクール―イギリス的紳士・淑女のつくられかた』(岩波新書)、他に、『おだまり、ローズ』(白水社)を監修。
著者略歴(新井 雅代)
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒。主要訳書:ロバート・ウーリー『オークションこそわが人生』、ポール・カートリッジ『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』、ロジーナ・ハリソン『おだまり、ローズ―子爵夫人付きメイドの回想』(以上、白水社)
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