『社会制度変容の力学 ~内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理 ~ 』の詳細情報

社会制度変容の力学
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タイトル 社会制度変容の力学
サブタイトル 内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理
著者 [著者区分]浅沼 宏和 [著・文・その他]
出版社 白桃書房 レーベル
本体価格
(予定)
3091円 シリーズ
ページ数 296p Cコード 3034
発売予定日 2024-09-09 ジャンル 専門/単行本/経営
ISBN 9784561267935 判型 A5
内容紹介
現代の多くの社会制度は人や組織を直接統治するのではなく、各主体に自立を促す一方で、自分自身を管理させる間接的な統治スタイルとなっており、「自己統治・第三者認証型」統治システムと著者は名付ける。この原理が、現代社会の内部統制制度を中心とする、諸制度の根底に潜んでいることを、フーコーの権力論、ボードリヤールの記号論、パワーの「監査社会」論も援用しながら、明らかにしていく。

すなわち、日本の内部統制制度は、2000年代以降、米国の影響を受けて、大きく転換を遂げ、それ以前の制度とは異質な制度となったこと、それがリスクマネジメントと深く結びついて多様な領域で利用されていること、さらにコーポレートガバナンスがこうした動向を後押しして、実務の基準を提起しているのである。つまり内部統制制度、リスクマネジメント、コーポレートガバナンスが相互に結びつき、三位一体化して現代の諸制度を形成していることを示す。そして、その根底には現代的な諸制度に共通する「自己統治・第三者認証型」統治システムの原理があり、それは、コンプライアンス、NPM(ニューパブリックマネジメント)、ISO、CSR(企業社会責任)などの諸制度、さらには健康経営、第三者委員会などの新しく登場した制度にも影響を与えている。つまり現代的な諸制度の多くが、この原理を土台としていることを解き明かしていく。

読者には、細部にとらわれず、大局を理解する読み方をされることをお勧めしたい。それによって、今後、新たな制度の設計や既存の制度の修正に当たって、適切な理解と実務的な対応を可能とする有益な視点が得られることだろう。
目次
序 章
 
第1部 現代的諸制度:問題の所在と分析のための視点
第1章 現代的な内部統制制度への転換 -わが国と米国との比較から-
第2章 会計研究方法論の多様性 (1980年代まで)
第3章 フーコー主義会計研究とその位置づけ

第2部 現代的な内部統制制度と一体化するリスクマネジメント
第4章 現代的な内部統制制度の論理と力学
第5章 現代的な内部統制制度とリスクマネジメント

第3部 現代的なリスクマネジメントとコーポレートガバナンス
第6章 現代的なリスクマネジメントの記号論
第7章 現代的なコーポレートガバナンスへの転換

終 章
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