『なぜ愛に傷つくのか ~社会学からのアプローチ ~ 』の詳細情報
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タイトル |
なぜ愛に傷つくのか |
サブタイトル |
社会学からのアプローチ |
著者 [著者区分] | ■エヴァ・イルーズ [著・文・その他] ■久保田 裕之 [翻訳]
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出版社 |
福村出版 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3700円 |
シリーズ |
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ページ数 |
456p
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Cコード |
3036 |
発売予定日 |
2024-08-16 |
ジャンル |
専門/単行本/社会 |
ISBN |
9784571410796 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
なぜ少なからぬ人が恋愛関係で苦痛を経験するのだろうか。近代における親密な関係性を形作る社会関係と制度のあり方、市場原理によるその支配を分析した金字塔的著作。
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目次 |
巻頭言
第1章 はじめに――愛という名の不幸 近代とは何か 近代のなかの愛、近代としての愛 なぜいまも社会学が必要とされ、必要とされ続けるのか 社会学と精神的苦痛
第2章 愛の大転換/結婚市場の誕生 品性(キャラクター)と恋愛的選択の道徳的環境 恋愛的環境の大転換――結婚市場の誕生 結 論
第3章 献身恐怖症(コミットメント・フォビア)と新たな恋愛的選択の設計 女性の謙抑から男性の無関心へ 献身の消失と男性性 女性による排他主義戦略の力学 享楽型(ヘドニック)献身恐怖症 無為自閉型(アブーリック)献身恐怖症 恋愛的選択の新たな設計、あるいは意志の解体 約束の遵守と近代的な選択の設計 性的潤沢さ(アバンダンス)と感情的不平等 結 論
第4章 承認をめぐる要求(デマンド)――自己の脆弱性と愛 愛はなぜ心地よい(フィール・グッド)のか 階級的承認から自己の承認へ 近代における承認と存在論的不安 承認(レコグニション)か自律(オートノミー)か 自己愛(セルフ・ラヴ)から自己非難(セルフ・ブレイム)へ 自己非難の道徳構造 結 論
第5章 愛、理性、冷笑(アイロニー) 呪術化された愛 愛を科学に変える――第一の文化的力 合理化としての政治的解放――第二の文化的力 選択の技術(テクノロジーズ)――第三の文化的力 官能(エロス)と冷笑(アイロニー) 結 論
第6章 恋愛的空想から失望へ 想像(イマジネーション)と愛 虚構的(フィクショナル)感情 文化実践としての失望 想像とインターネット 自己目的的欲望 結 論
第7章 エピローグ
訳者解説
[原題]Why love hurts: A sociological explanation(Warum Liebe weh tut. Eine soziologische Erklärung) |
著者略歴(エヴァ・イルーズ) |
※初版刊行時のものです エヴァ・イルーズ(Eva Illouz) ヘブライ大学社会学部教授、フランス国立社会科学高等研究院教授。 モロッコのフェズ生まれ、10代でフランスに移住。アメリカ合衆国ペンシルバニア大学で博士号を取得後、フランス、ドイツなどで要職を歴任。現代資本主義と感情とのかかわりから「感情資本論」を展開し、現代の感情社会学を牽引する存在である。邦訳書として、エドガー・カバナスとの共著『ハッピークラシー――「幸せ」願望に支配される日常』(2022年、みすず書房)があるほか、未邦訳の著作も多数。 |
著者略歴(久保田 裕之) |
※初版刊行時のものです 久保田裕之(くぼた・ひろゆき) 日本大学文理学部社会学科教授。 群馬県・桐生市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、劇作家・構成作家として活動。その後、国際基督教大学教養学部を経て、大阪大学大学院人間科学研究科修了。博士(人間科学)。専門は、家族社会学、福祉社会学、政治哲学。シェアハウスなど非家族的共同生活実践の経験的研究を軸に、親密性、ケア、共同性についての理論的研究を行う。主な著書に、『他人と暮らす若者たち』(集英社、2009年)、共著書に『結婚の自由――「最小結婚」から考える』(白澤社、2022年)、共訳書として、スーザン・M・オーキン『正義・ジェンダー・家族』(岩波書店、2013年)、監訳書として、エリザベス・ブレイク『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(白澤社、2019年)など。 |