『近世日本邪正論 ~江戸時代の秩序維持とキリシタン・隠れ/隠し念仏 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
近世日本邪正論 |
サブタイトル |
江戸時代の秩序維持とキリシタン・隠れ/隠し念仏 |
著者 [著者区分] | 大橋幸泰 [著・文・その他]
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出版社 |
勉誠社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
10000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
368p
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Cコード |
3021 |
発売予定日 |
2024-11-29 |
ジャンル |
専門/単行本/日本歴史 |
ISBN |
9784585320586 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
近世日本で絶対的な「邪」とされた「切支丹」という言葉とそこから派生したイメージは、近世人の秩序意識をいかに支え、当該期の国家や社会にどのような矛盾をもたらしたのか―。 禁教下の江戸時代において、キリシタンたちは、潜伏活動のほか、寺や神社の活動に参加するなど複数の宗教属性をもち、さらに宗教的属性だけではなく、村民という世俗的属性をもって暮らしていた。「切支丹」と証明されなければ、現実の生活のなかで受け入れられていたのである。 潜伏キリシタンや隠れ念仏・隠し念仏など、近世日本の潜伏宗教をめぐる動向に焦点を当て、村社会でキリシタンと非キリシタンという諸属性が共存していた実態を示すとともに、治者がキリシタン禁制による社会秩序を維持するための諸政策をどのように行い、被治者がそれらをどのように受け止めたのか明らかにする。さらに、その近世秩序がしだいに解消され、異質な諸属性の共存状態も解体していく過程を跡付ける。
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目次 |
はしがき―本書の問題意識と構成
序 近世的邪正の構造 序 章 近世日本の異端的宗教活動と秩序意識
第一部 キリシタン禁制と治者・被治者 第一章 江戸幕府のキリシタン禁制 第二章 諸藩による島原天草一揆の記録と記憶 第三章 豊後崩れと類族改制度 第四章 類族改制度と村社会 第五章 邪正観の分岐
第二部 近世的共存関係とその解体 第六章 近世日本の異端的宗教活動と宗教的属性 第七章 近世秩序における「邪」の揺らぎ 第八章 近世的共存関係の変容 第九章 属性論で読み解く潜伏キリシタンと村社会 第一〇章 潜伏キリシタンの明治維新 補論一 近世人の宗教世界 補論二 潜伏キリシタンに学ぶ
第三部 民衆史と属性論という方法 第一一章 「民衆」を考える 第一二章 近世日本の民衆史研究 補論三 深谷克己著『百姓成立』に学ぶ
結 近世的邪正の行方 終 章 近世日本の邪正観
あとがき 索 引 |
著者略歴(大橋幸泰) |
大橋幸泰(おおはし・ゆきひろ) 早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は日本近世史。 主な著書に『潜伏キリシタン―江戸時代の禁教政策と民衆』(講談社、2014年、講談社学術文庫に2019年再刊)、『近世潜伏宗教論―キリシタンと隠し念仏』(校倉書房、2017年)、論文に「近世日本の政治文化とキリシタン禁制」(『歴史評論』894、2024年)などがある。 |