『人生と運命 3【新装版】』の詳細情報

人生と運命 3【新装版】
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 人生と運命 3【新装版】
サブタイトル
著者 [著者区分]■ワシーリー・グロスマン [著・文・その他]
■齋藤紘一 [翻訳]
出版社 みすず書房 レーベル
本体価格
(予定)
4500円 シリーズ
ページ数 448p Cコード 0097
発売予定日 2022-08-16 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784622095408 判型 46
内容紹介
「万物は流転する。あらゆる人間は密告する。」
(元ソヴィエト保安機関職員の言葉 第三巻43章)

1942年11月、スターリングラードのドイツ第六軍を包囲する赤軍の大攻勢は、百時間で決着した。戦争の帰趨を決する戦闘が終わった。反ファシズムの希望、世界の目をくぎ付けにした都市は廃墟になった。
その瞬間からスターリンは、ユダヤ人殲滅の剣をヒトラーからもぎとり、やがて国内のユダヤ人にふり降ろす。戦後の自由な暮らしを夢みて戦った国民に、一国社会主義の独裁者はたがをはめ直した。
物理学者ヴィクトルは、核反応を数学的に説明する論文を観念論的と批判される。彼は懺悔をしなかった。失職して逮捕される不安に怯えながら、良心を守ったことで心は澄んでいた。
ところが突然、スターリンからヴィクトルに電話がかかってくる。状況は一変し、彼は称賛に包まれるが、原子爆弾開発への協力をもはや拒否できない。
困難の中で守った自由を、栄誉の後で失う人もいれば、幸せな記憶ゆえに苦難に耐える人もいる。栄光、孤独、絶望と貧窮、ラーゲリと処刑。いかなる運命が待っているにせよ、ひとは人間として生き、人間として死ぬ。この小説は、個人が全体主義の圧力に耐えるのがどれほど困難だったかを描いている。全三部完結。
目次
地図
人物紹介
凡例
人生と運命 第三部
訳者あとがき
本書を理解するための『正義の事業のために』梗概
著者略歴(ワシーリー・グロスマン)
(Василий Гроссман)
1905-1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。独ソ戦中は従軍記者として前線から兵士に肉薄した記事を書いて全土に名を馳せる。43年、生まれ故郷の町で起きた独軍占領下のユダヤ人大虐殺により母を失う。44年、トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を世界で最初に報道する。次第にナチとソ連の全体主義体制が本質において大差ないとの認識に達し、50年代後半から大作『人生と運命』を執筆、60年に完成。「雪どけ」期に刊行をめざすが、KGBの家宅捜索を受けて原稿は没収、「今後2-300年、発表は不可」と宣告される。「外国でもよいから出版してほしい」と遺言し、死去。80年、友人が秘匿していた原稿の写しがマイクロフィルムに収められて国外に持ち出され、スイスで出版された(仏訳83年、英訳86年、ソ連国内では88年)。
著者略歴(齋藤紘一)
(さいとう・こういち)
1943年群馬県生まれ。東京大学理学部化学科卒。在学中に米川哲夫氏にロシア語を学ぶ。通産省入省後、課長・審議官を務める。93年退官後、ISO(国際標準化機構)日本代表委員、独立行政法人理事長をへて現在、翻訳家。99年、通訳案内業免許(ロシア語)取得。訳書にソログープ『小悪魔』(文芸社)、ソコロフ『スターリンと芸術家たち』(鳥影社)、グロスマン『人生と運命』(本書、全3巻)『万物は流転する』『システィーナの聖母――ワシーリー・グロスマン後期作品集』(以上みすず書房)など。
他の書籍を検索する