『[完訳版]第二次世界大戦 2 ~彼らの最良のとき ~ 』の詳細情報

[完訳版]第二次世界大戦 2
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル [完訳版]第二次世界大戦 2
サブタイトル 彼らの最良のとき
著者 [著者区分]■ウィンストン・チャーチル [原著]
■伏見威蕃 [翻訳]
出版社 みすず書房 レーベル
本体価格
(予定)
5500円 シリーズ
ページ数 888p Cコード 1022
発売予定日 2024-09-12 ジャンル 教養/単行本/外国歴史
ISBN 9784622096320 判型 46
内容紹介
「私には血と骨折りと涙と汗しか、差し出すものがありません」(1940年5月13日、英・庶民院での就任演説。第1章より)

1940年5月10日、チャーチルの首相就任と時を同じくして、ドイツ軍がベルギー、オランダ、ルクセンブルクに侵攻を開始。防衛線を突破され、追い詰められた英仏軍はダンケルクから英本土へと逃れる。独軍の猛攻の前に連合国フランスも失陥、英国は欧州の孤塁となり、バトル・オヴ・ブリテン(英本土防衛戦)、ブリッツ(夜間爆撃)と、相次ぐ危機に見舞われる。その渦中、ド・ゴールの樹立した自由フランス支援、ヒトラーがソ連侵攻(「バルバロッサ作戦」)の準備を命じた総統指令第21号、北アフリカにおけるイタリア軍との戦いにも筆は及ぶ。1940年5月から12月までを収録。

「ですから私たちは、大英帝国とその連邦が千年の長きにわたってつづいたとしても、これが「彼らの最良のときだった」と後世の人々がなおもいうように、自分たちのつとめに対する覚悟を決めようではありませんか」(1940年6月18日、庶民院にて。第11章より)

[全6巻]
目次
第1編 フランス失陥

第1章 挙国一致内閣
第2章 フランスの戦い 第1週 ガムラン将軍
第3章 フランスの戦い 第2週 ウェイガン将軍
第4章 海への進軍
第5章 ダンケルク脱出
第6章 戦利品の争奪
第7章 フランスに再派兵
第8章 本土防衛 6月
第9章 フランスの末期の苦しみ
第10章 ボルドー休戦
第11章 ダルラン提督とフランス海軍 オラン
第12章 反撃の道具立て 1940年
第13章 臨戦態勢
第14章 侵攻問題
第15章 「海驢(ゼーレーヴェ)」作戦

第2編 孤塁

第16章 英本土防衛戦(バトル・オヴ・ブリテン)
第17章 夜間爆撃(ブリッツ)
第18章 「ロンドンは耐えられる」
第19章 魔法戦争
第20章 アメリカの駆逐艦と西インド諸島の基地
第21章 エジプトと中東
第22章 地中海通航
第23章 9月の緊迫状態
第24章 ダカール
第25章 イーデン氏の使命
第26章 ヴィシー政権及びスペインとの関係
第27章 ムッソリーニのギリシャ攻撃
第28章 戦時物資支援(レンド・リース)
第29章 ドイツとソ連
第30章 大洋の危機
第31章 砂漠の勝利

補遺
A 総理大臣の直達覚書及び公電 1940年5-12月
B 敵の攻撃による船舶損耗 イギリス、連合国、中立国
C 1940年の英本土防衛戦(バトル・オヴ・ブリテン)中の航空機兵力
D ダカールに関するチャーチル氏とメンジズ氏の通信文
E 作戦暗号名
F 略語一覧

訳者あとがき
人名索引

地図・図表
5月10日に開始された前進機動
5月13日 彼我の部隊の位置
1940年5月13-17日 ドイツ軍の連日の進撃
5月18日夜の戦況
5月22日夜の戦況
5月21日、22日 アラスの戦い
5月25日夕刻の戦況
1940年5月の戦域
5月28日の戦況
5月29日-6月1日 ダンケルク防衛境界線図
1940年6月5日 両軍の西側面
6月5-9日 ドイツ軍の前進
1940年6月 フランス軍の最後の抵抗
フランス西部地図
歩兵師団の戦備
ドイツ軍侵攻計画 概略図
英本土防衛戦(バトル・オヴ・ブリテン) 撃墜数グラフ
地中海における主要艦隊の配置 1940年6月14日
フランス北西部とベルギー
砂漠の勝利 1940年12月-1941年1月
著者略歴(ウィンストン・チャーチル)
1874-1965。イギリスの政治家、著述家。1874年11月30日、オックスフォード郊外のブレナム宮で、英保守党の政治家ランドルフ・チャーチルと米国人女性ジャネットの長男として生まれる。1894年にサンドハースト王立陸軍士官学校(騎兵科)卒業後、軽騎兵第4連隊に任官。インド、エジプト、スーダンへの出征、ボーア戦争の従軍記者を経て、1900年に25歳で保守党より庶民院議員に当選。1904年に自由党に移籍。1911年から第一次世界大戦中の15年まで海軍卿(海軍大臣)を務める。閣僚を辞任後、1915年から16年にかけてフランスの西部戦線に陸軍の大隊長として従軍。その後、1924年に保守党に復党し、大蔵大臣を経て、1939年9月の第二次世界大戦勃発とともに海軍卿に復帰。1940年5月より45年7月まで首相として大戦下の英国を率い、連合国の勝利に貢献。51年に首相に再任され、55年に退任。本書をはじめとする著述活動により、1953年にノーベル文学賞を受賞する。1965年1月24日に90歳で歿。
著者略歴(伏見威蕃)
(ふしみ・いわん)
英米文学翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。ノンフィクションから小説まで幅広い分野を手がける。訳書にチャーチル『[完訳版]第二次世界大戦』(全6巻、みすず書房、2023-)、ウッドワード&コスタ『国家の危機』(2024)、キッシンジャー『国際秩序』(2022、以上、日経BP)、シャーレ『AI覇権 4つの戦場』(早川書房、2024)、ケネディ『第二次世界大戦 影の主役』(2013)、ブッシュ『決断のとき』(2011、以上、日本経済新聞出版社)、スタインベック『怒りの葡萄』(新潮社、2015)ほか多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
他の書籍を検索する