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タイトル |
マンガで読む 資本とイデオロギー |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■クレール・アレ [原著] ■バンジャマン・アダム [原著] ■トマ・ピケティ [企画・原案] ■広野和美 [翻訳]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
176p
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Cコード |
0033 |
発売予定日 |
2024-05-20 |
ジャンル |
一般/単行本/経済・財政・統計 |
ISBN |
9784622097037 |
判型 |
B5変形 |
内容紹介 |
「今日までのあらゆる社会の歴史は、さまざまなイデオロギーと正義を追求する、闘争の歴史である」 ――トマ・ピケティ
不平等の原因はなんなのだろう? なぜ不平等はなくならないのだろう?
ある貴族の家系を、フランス革命、帝国主義、ふたつの世界大戦、戦後の高度成長期、そして1980年代の保守革命から、格差が拡大する現代までたどり、その8世代の人々が直面した富と社会の変貌から、こうした格差の謎にせまる。
不平等の歴史的変化を理論的に分析してきた世界的権威の仕事を、わかりやすく理解できる入門書。
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目次 |
1901年 ジュール[年代と家系の登場人物] 累進税の揺籃期 20世紀初頭の不平等なヨーロッパ 税金――自由、平等、定率? 累進税、それは再分配のツール
1789年 ピエール & ジャン=バティスト ロッド、強制賦役、バナリテ――頂点に立つ貴族 貴族、聖職者、第三身分――不平等な三層社会 1789年、特権の廃止 革命、または所有権社会の到来 移転税、貴族にとって不愉快な時期? 革命のパラドックス
1794年 ピエール、ジェルメーヌ、エリノール 奴隷制社会――不平等の極み ハイチ――奴隷の暴動が公的債務を支払う結果に 奴隷制度の廃止――結局、勝ったのは奴隷制度支持者たち イギリス、賠償金と引き換えの奴隷制度廃止 所有権および奴隷社会の正当化
1860年 ジェルメーヌ、エリノール、ジョゼフ、シャルロット ヨーロッパが支配する世界 南北戦争から奴隷制廃止まで 植民地化とは アメリカの金ぴか時代――第二次産業革命
1901年 ジュール & ルイーズ 1914年、四人の老婦人とカイヨー事件 累進税と第一次世界大戦
1920年 ジュール & アントワーヌ 高額資産が徐々に減少 ケインズ、または赤字から生まれる富 ニューディール政策、または人民戦線――社会民主主義の理念が隆盛
1945年 エルネスティーヌ & ゲラン家の人々 インフレ、負債にとっての思わぬ幸運 第二次世界大戦後の所有権社会の崩壊 栄光の30年で税収が増加 アファーマティブ・アクションの先駆者インド 企業のガバナンス、ドイツ・モデル
1968年 クリスティーヌ & ティエリー ニクソンからサッチャーまでの「保守革命」 1981年、ミッテラン時代の始まり 崩れ落ちた共産主義体制 欧州連合、一時しのぎの妥協
2010年 レア 能力主義、大いなる幻想 不平等を失くすために重要な事前分配 教育的亀裂の逆転 失墜した社会民主主義
2014年 レア & ユーゴ 欧州連合、東欧諸国との亀裂 サブプライム――アメリカの経済危機からギリシャの悲劇まで 金利の犠牲者たち 「量的緩和」、救援に乗り出す欧州中央銀行 いつまでも残る経済面での男性優位 エレファントカーブ、非常に大きな格差
2016年 ユーゴと別れたレア スイス・リークス、ルクセンブルク・リークス、パナマ文書……馬鹿にならない税の損失 税の透明性確保のためのツール アイデンティティの分断という新しい社会の始まり
21世紀に参加型社会主義を実現するための提案 資本の社会所有 資本の一時所有 ひとつの社会連邦主義ヨーロッパへ 民主的な平等性バウチャー 個人累進炭素税 教育と職業訓練のための個人資本 |
著者略歴(クレール・アレ) |
(Claire Alet) 著述家、ジャーナリスト、編集者。本書では文を担当。パリ政治学院を卒業後、『Alternatives Economiques』誌で、まずジャーナリストを、後に副編集長を、15年にわたって務める。女性ジャーナリストのフェミニスト団体Prenons la Uneの共同創設者でもある。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(バンジャマン・アダム) |
(Benjamin Adam) バンド・デシネ作家。本書ではイラストレーションを担当。ストラスブール装飾芸術高等学校のイラストレーション科を卒業。作品にUOS(Editions 2024, 2021); Joker(脚本と作画。La Pastèque, 2015); Soon(脚本共作、作画。Dargaud, 2019)ほかがある。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(トマ・ピケティ) |
(Thomas Piketty) 経済学者。パリ経済学校経済学教授。専門は、経済発展と所得分配の相互作用ついての歴史的、理論的な研究。著書『資本とイデオロギー』(2023)『来たれ、新たな社会主義――世界を読む 2016-2021』(2022)『21世紀の資本』(以上みすず書房、2014)ほか多数。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(広野和美) |
(ひろの・かずみ) 翻訳家。訳書 ル・ブルトン『歩き旅の愉しみ』(草思社、2022)ペリノ『0 番目の患者』(共訳、柏書房、2020)ラブカリ他『とびだす まなべる きょうりゅう』(パイインターナショナル、2018)ほか *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |