『ジャンヌ・ダルク ~預言者・戦士・聖女 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
ジャンヌ・ダルク |
サブタイトル |
預言者・戦士・聖女 |
著者 [著者区分] | ■ゲルト・クルマイヒ [原著] ■加藤玄 [監修] ■小林繁子 [翻訳] ■安酸香織 [翻訳] ■西山暁義 [翻訳]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
5200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
408p
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Cコード |
1022 |
発売予定日 |
2024-06-19 |
ジャンル |
教養/単行本/外国歴史 |
ISBN |
9784622097099 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
重要なのは、ジャンヌ・ダルクを「脱神話化」すること、つまり彼女を依然として取り巻く勝手な推測や仮説から可能なかぎり解き放つことである―― 英仏100年戦争(1337-1453)の時代、フランス王国とはどのような「国家」であったか、戦争の渦中で生まれた「国民感情」とはいかなるものであり、騎士の戦争から傭兵と庶民の戦争にいかに移行していったのか、そしてそのなかで登場したオルレアンという地方の農夫の少女、ジャンヌ・ダルクとは? 本書は、600年に及ぶ研究史のあり方をふまえ、以上の観点を中心に、ジャンヌ・ダルクを彼女の時代の最良の史料によってのみ語り、歴史家としてジャンヌ・ダルクとその時代に接近する試みである。おそらく今日までで最も信頼できる一書になるだろう。 聖人の声を聴いたオルレアンの少女は、どのようにしてシャルル七世にその預言を伝えるようになったのか、司令官となったジャンヌの活躍の詳細は、そして逮捕、監禁、処刑裁判と火刑、その後の復権裁判…。本や映画や演劇や漫画を通して誰もが知っているジャンヌ・ダルクの実像に迫る。
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目次 |
日本語版によせて はじめに
序章 第1章 戦時における幼少期 第2章 ヴォークルールからシノン、ポワティエへ 第3章 オルレアンの解放 第4章 ジャンヌ、司令官になる 第5章 ロワールでの作戦行動 第6章 ランスでの国王戴冠 第7章 下り坂――ランスからパリへ 第8章 パリ‐コンピエーニュ――敗北と捕縛 第9章 囚われたジャンヌ 第10章 ルーアンの異端審問裁判 第11章 復権裁判 1450-1456年 第12章 記憶の中で生き続けること
謝辞 訳者あとがき 原註 参考文献 出典 関連年表 フランス王侯系図 図版出典 索引 |
著者略歴(ゲルト・クルマイヒ) |
(Gerd Krumeich) 1945年生まれ、デュッセルドルフ大学名誉教授。主要業績にAufrüstung und Innenpolitik in Frankreich vor dem Ersten Weltkrieg. Die Einführung der dreijährigen Dienstpflicht 1913–1914 (Wiesbaden: Steiner). Jeanne d’Arc in der Geschichte. Historiographie – Kultur – Politik (Sigmaringen: Thorbecke). 訳書に『仏独共同通史 第一次世界大戦』(上下巻、ジャン=ジャック・ベッケールと共著、剣持久木・西山暁義訳、岩波書店)。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(加藤玄) |
(かとう・まこと) 1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。博士(文学)。日本女子大学文学部教授。主要業績に『ジャンヌ・ダルクと百年戦争――時空をこえて語り継がれる乙女』(山川出版社)『フランスの歴史を知るための50章』(中野隆生との共編著、明石書店)『〈帝国〉で読み解く中世ヨーロッパ――英独仏関係史から考える』(朝治啓三、渡辺節夫との共編著、ミネルヴァ書房)『中世英仏関係史1066-1500――ノルマン征服から百年戦争終結まで』(朝治啓三、渡辺節夫との共編著、創元社)。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(小林繁子) |
(こばやし・しげこ) 1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。新潟大学教育学部准教授。主要業績に『近世ドイツの魔女裁判――民衆世界と支配権力』(ミネルヴァ書房)。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(安酸香織) |
(やすかた・かおり) 1990年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。北海道大学大学院文学研究院准教授。主要業績に『ヨーロッパ史のなかのアルザス――中近世の重層的な地域秩序から』(教育評論社)。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |