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タイトル |
真理と政治/政治における嘘 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■ハンナ・アーレント [原著] ■引田隆也 [翻訳] ■山田正行 [翻訳] ■國分功一郎 [解説]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
200p
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Cコード |
1031 |
発売予定日 |
2024-07-12 |
ジャンル |
教養/単行本/政治-含む国防軍事 |
ISBN |
9784622097112 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
国際政治であれ日本政治であれ、またそれに対応・反復・拡大・拡散するメディアやSNSの力も大きく影響して、(少なくとも)政治にかかわる出来事や事象をめぐって嘘が事実となり、事実や真実は嘘あるいは無となり…という状況の中でわれわれは今を生きている。 そこで、『エルサレムのアイヒマン』をめぐるバッシングと論争を機縁として書かれた、政治哲学者アーレントの精髄をしめす代表的試論「真理と政治」(1967)および、その4年後に書かれた「政治における嘘――国防総省秘密報告書(ペンタゴン・ペーパーズ)についての省察」(1971)の二篇をあらためて読んでみたい(それぞれ『過去と未来の間』『暴力について』より収録)。 「ポスト・トゥルース」や「フェイク・ニュース」といった新語が話題になり、「ポピュリズム」と呼ばれる政治現象が世界中で台頭し、デモクラシーあるいはリベラリズムが機能不全におちいっているかに見える現在、事態のあり方と意味を考えるためにも。
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目次 |
政治における嘘――国防総省秘密報告書(ペンタゴン・ペーパーズ)についての省察
真理と政治
註 訳者あとがき 解説(國分功一郎) 事項索引 人名索引 |
著者略歴(ハンナ・アーレント) |
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊に生まれる。ナチ政権成立後(1933)パリに、1941年にアメリカに亡命。バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授などを歴任した。著書『アウグスティヌスの愛の概念』(1929、みすず書房2002)『全体主義の起原』全3巻(1951、みすず書房1972、1974、2017)『人間の条件』(1958、筑摩書房1994、ドイツ語版『活動的生』1960、みすず書房2015)『ラーエル・ファルンハーゲン』(1959、みすず書房1999、新版2021)『エルサレムのアイヒマン』(1963、みすず書房1969、2017)『革命について』(1963、筑摩書房1995、ドイツ語版『革命論』1965、みすず書房2022)『暗い時代の人々』(1968、筑摩書房2005)『過去と未来の間』(1968、みすず書房1994)『暴力について——共和国の危機』(1969、みすず書房1973、2000)『精神の生活』全2巻(1978、岩波書店1994)他。 |
著者略歴(引田隆也) |
(ひきた・たかや) 1953年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。政治思想史・政治理論専攻。元東京国際大学教授。著書『政治思想の現在』(共著、早稲田大学出版部、1990)『西洋政治思想史II』(共著、新評論、1995)。訳書 アーレント『過去と未来の間』(共訳、みすず書房、1994)ほか。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(山田正行) |
(やまだ・まさゆき) 1957年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。政治思想史・政治理論専攻。東海大学名誉教授。著書『逆光の政治哲学――不正義から問い返す』(共著、法律文化社、2016)『アーレント読本』(共著、法政大学出版局、2020)。訳書 アーレント『暴力について――共和国の危機』(みすず書房、2000)ほか。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(國分功一郎) |
(こくぶん・こういちろう) 1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。哲学。著書に『スピノザの方法』(みすず書房、2011)『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011、新潮文庫、2022)『中動態の世界──意志と責任の考古学』(医学書院、2017)『スピノザ──読む人の肖像』(岩波新書、2022)ほか。訳書にデリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店、2004)、ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫、2008)、ガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(共訳、みすず書房、2010)ほか。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |