『コード・グレー ~救命救急医がみた医療の限界と不確実性 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
コード・グレー |
サブタイトル |
救命救急医がみた医療の限界と不確実性 |
著者 [著者区分] | ■ファーゾン・A・ナーヴィ [原著] ■桐谷知未 [翻訳] ■原井宏明 [監修]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
248p
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Cコード |
0036 |
発売予定日 |
2024-08-20 |
ジャンル |
一般/単行本/社会 |
ISBN |
9784622097228 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
「わたしは、たとえコード・ブルーやコード・ブラックに注目が集まりがちでも、結局のところ日々経験しているコード・グレー、つまり世界そのものに対して何を感じ、何を信じるかが試される微妙な瞬間こそが、救急室で、さらにはその外で遭遇する最も重要なドラマであることを学んだ」 新型コロナウイルス禍、各国で救命救急室(ER)の逼迫がクローズアップされた。だが、コロナ禍以前からERの現場はとっくに危機を迎え、多くの医療従事者を失っていたのだ。ウイルスによってでなく、燃え尽き症候群や自殺によって――。 花嫁衣裳のまま救急室に運び込まれ、処置のためにドレスを切り裂かれる女性。アルコール依存症のため毎日救急室と路上生活を行き来する男性。そして、ERでは治療することができず、見送ることしかできない患者たち……。ERの現場には、日々とてつもなく心を揺さぶられるシーンが訪れる。 つねに死と向き合い、自身の善悪の概念を試され、複雑で予測不可能なERの現場。ニューヨークのERに勤める若き救急医が、率直な想いを巧みな構成で描くノンフィクション。
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目次 |
まえがき プロローグ 新型コロナウイルス
第1部 第1章 死を告げるもの 第2章 医学の学位と子犬の対決 第3章 命を救う行為の猛烈な勢い 第4章 オーケストラとひとりの観客 第5章 必死に手がかりを探して 第6章 生きる基準を再設定する 第7章 銃で撃たれた傷、フォークを飲み込む人、そして真実 第8章 「緊急治療室で扱うことはすべて緊急事態ではないのか?」 第9章 基本原則が揺らぐこともある 第10章 明らかに枠を外れた章
第2部 第11章 がんだった咳 第12章 ついに序章が始まった 第13章 お役所的な要求の不条理 第14章 死因――不明 第15章 知識は力か、無知こそ幸いか 第16章 死亡した患者に許可を求める方法について 第17章 「救急室で目にしたいちばんありえないことは?」 第18章 宝くじ
エピローグ 謝辞 監修者あとがき 原注 |
著者略歴(ファーゾン・A・ナーヴィ) |
(Farzon A. Nahvi) ニューハンプシャー州コンコードのコンコード病院救命救急医、ダートマス大学ガイゼル医学部救急医学臨床助教授。マウント・サイナイ・ヘルス・システム、ニューヨーク大学ランゴン・ヘルス、ニューヨーク市ヘルス+ホスピタルズ/ベルビュー、マンハッタン退役軍人病院にて救命救急医および救急医学臨床助教授としての勤務を経て現職。コーネル大学、ニューヨーク大学グロスマン医学部卒業。『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ガーディアン』『デイリー・ニュース(ニューヨーク)』『ニューヨーク・マガジン』などに寄稿している。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(桐谷知未) |
(きりや・ともみ) 翻訳家。東京都出身。南イリノイ大学ジャーナリズム学科卒業。訳書にボール『人工培養された脳は「誰」なのか』(原書房 2020)ブライソン『人体大全』(新潮社 2021)ニクソン『パンデミックから何を学ぶか』(みすず書房 2022)アル=カリーリ『人生を豊かにする科学的な考えかた』(作品社 2023)ポズネット『不自然な自然の恵み』(みすず書房 2023)ほか多数。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(原井宏明) |
(はらい・ひろあき) 原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神保健指定医。日本認知・行動療法学会専門行動療法士。日本動機づけ面接学会名誉理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所(現・肥前精神医療センター)などを経て現職。著書『図解 いちばんわかりやすい強迫性障害』(河出書房新社 2021)『「不安症」でもだいじょうぶ』(共著 さくら舎 2024)ほか多数。訳書 ガワンデ『医師は最善を尽くしているか』『死すべき定め』(いずれもみすず書房 2013、 2016)ほか多数。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |