『生きつづける 新装版 ~ホロコーストの記憶を問う ~ 』の詳細情報

生きつづける 新装版
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タイトル 生きつづける 新装版
サブタイトル ホロコーストの記憶を問う
著者 [著者区分]■ルート・クリューガー [原著]
■鈴木仁子 [翻訳]
出版社 みすず書房 レーベル
本体価格
(予定)
4800円 シリーズ
ページ数 360p Cコード 0098
発売予定日 2024-06-18 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784622097242 判型 46
内容紹介
1931年にオーストリアのウィーンに生まれたルート・クリューガーは、母親とともに強制収容所に移送されたとき、まだ10歳だった。戦後も45年を過ぎ、彼女は〈生き残り〉としての闇を抱えながら、またそのトラウマを乗りこえようとして、生きつづけるために、過去の記憶に問いかけた。
ナチスに併合されたウィーンの子供時代、アウシュヴィッツ=ビルケナウで年齢を3歳ごまかしてガス室送りをまぬがれたこと、死の行進の途上、母親といっしょに脱走したこと、戦後のドイツとアメリカでの日々…
従来の「ホロコーストもの」とはスタイルを異にして、現在と過去を往還しながら書かれた本書は、フェミニズム的視点も盛りこみながら、新たな感動の質をわれわれにあたえてくれる。同時代を生きるひとりのユダヤ人女性が書き上げた新しい自伝文学が、ここに誕生した。
目次
第一部 ウィーン

第二部 収容所
テレージエンシュタット
アウシュヴィッツ=ビルケナウ
クリスティアンシュタット(グロース=ローゼン)

第三部 ドイツ
逃亡
バイエルン

第四部 ニューヨーク
エピローグ

訳者あとがき
新装版への訳者あとがき
著者略歴(ルート・クリューガー)
(Ruth Klüger)
1931-2020。ウィーン生まれのユダヤ人。1942年9月、10歳のとき母親とともにテレージエンシュタット強制収容所に収容され、44年5月にアウシュヴィッツに、その後さらにクリスティアンシュタットに移される。1945年2月、三度目の移送のさい母とひとりの少女とともに脱走に成功した。戦後レーゲンスブルク大学で哲学、歴史を学び、1947年秋、母とともにアメリカに移住。ニューヨークで英文学、のちに図書館学、バークレーでドイツ文学を修め、カリフォルニア大学アーヴァイン校などでドイツ文学を講じた。クライスト、レッシングの専門家として高名。本書『生きつづける』で1993年グリンメルスハウゼン賞、ラウリス文学賞、カシュニッツ賞などを受賞した。ほかに本書の続編とも言える回想録『途上で失くして』(2008)、エッセイ集『カタストロフィー』(1994)『女は違う読みをする』(1996)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
著者略歴(鈴木仁子)
(すずき・ひとこ)
1956年岐阜県生まれ。訳書 ツムトア『建築を考える』『空気感』(みすず書房)、ゼーバルト『アウステルリッツ』『移民たち』『土星の環』、ゲナツィーノ『そんな日の雨傘に』(以上、白水社)、シャランスキー『奇妙な孤島の物語』(河出書房新社)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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