『遠読 新装版 ~〈世界文学システム〉への挑戦 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
遠読 新装版 |
サブタイトル |
〈世界文学システム〉への挑戦 |
著者 [著者区分] | ■フランコ・モレッティ [原著] ■秋草俊一郎 [翻訳] ■今井亮一 [翻訳] ■落合一樹 [翻訳] ■高橋知之 [翻訳]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4600円 |
シリーズ |
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ページ数 |
360p
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Cコード |
1098 |
発売予定日 |
2024-06-18 |
ジャンル |
教養/単行本/外国文学、その他 |
ISBN |
9784622097273 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
テクノロジーや流通の革命・発達により世界がネットワーク化する今日、ごく少数の「正典(カノン)」(世界で刊行される小説の1%にも満たない)を「精読」するだけで「世界文学」は説明できるのか? 西洋を中心とする文学研究/比較文学のディシプリンが通用しえない時代に、比較文学者モレッティが「文学史すべてに対する目の向けかたの変更を目指」して着手したのが、コンピューターを駆使して膨大なデータの解析を行い、文学史を自然科学や社会学の理論モデル(ダーウィンの進化論、ウォーラーステインの世界システム理論)から俯瞰的に分析する「遠読」の手法だ。 本書には、「遠読」の視座を提示し物議を醸した論文「世界文学への試論」はじめ「遠読」が世界文学にとりうるさまざまな分析法を示す10の論文が収められている。グラフや地図、系統樹によって、世界文学の形式・プロット・文体の変容、タイトルの傾向や登場人物のネットワーク……が読解されてゆくのだ。 〈デジタル・ヒューマニティーズ〉の方法論で世界文学に新たな視界を開いた比較文学者による野心作。
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目次 |
近代ヨーロッパ文学――その地理的素描 世界文学への試論 文学の屠場 プラネット・ハリウッド さらなる試論 進化、世界システム、世界文学(ヴェルトリテラトゥーア) 始まりの終わり――クリストファー・プレンダーガストへの応答 小説――歴史と理論 スタイル株式会社――七千タイトルの省察(1740年から1850年のイギリス小説) ネットワーク理論、プロット分析
訳者あとがき 索引 |
著者略歴(フランコ・モレッティ) |
(Franco Moretti) 1950年イタリア、ソンドリオ生まれ。スタンフォード大学名誉教授。主な著書に、『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス──文学と社会』(1983/邦訳、新評論、1992)『世の習い──ヨーロッパ文化における教養小説』(1987)『近代の叙事詩──ゲーテからガルシア=マルケスにいたる世界システム』(1995)『ヨーロッパ小説の地図帳1800-1900』(1998)『グラフ、地図、樹──文学史の抽象モデル』(2005)『ブルジョワ──歴史と文学のあいだ』(2013/邦訳、みすず書房、2018)など。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(秋草俊一郎) |
(あきくさ・しゅんいちろう) 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門は比較文学、翻訳研究など。著書に、『アメリカのナボコフ──塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会)、『「世界文学」はつくられる──1827-2020』(東京大学出版会)。訳書に、バーキン『出身国』(群像社)、ヘモン『私の人生の本』(松籟社)。編書に、『教科書の中の世界文学──消えた作品・残った作品25選』(共編、三省堂)など。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(今井亮一) |
(いまい・りょういち) 1987年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、立正大学文学部文学科英語英米文学専攻コース特任講師。専門は日米比較文学。著書に、『路地と世界──世界文学論から読む中上健次』(松籟社)など。訳書に、ロング『数の値打ち──グローバル情報化時代に日本文学を読む』(共訳、フィルムアート社)、ボール『スヌーピーがいたアメリカ──『ピーナッツ』で読みとく現代史』(慶應義塾大学出版会)など。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(落合一樹) |
(おちあい・かずき) 1988年生まれ。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は18世紀イギリス文学研究。論文に、“Soseki Natsume: or Sterne in the Japanese ‘Rise of the Novel’”(The Shandean24号)など。訳書に、ガシェ『読むことのワイルドカード』(共訳、月曜社)。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(高橋知之) |
(たかはし・ともゆき) 1985年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、千葉大学大学院人文科学研究院助教。専門はロシア文学、比較文学。著書に、『ロシア近代文学の青春──反省と直接性のあいだで』(東京大学出版会)、『ロシア文化55のキーワード』(分担執筆、ミネルヴァ書房)など。訳書に、レールモントフ『現代の英雄』(光文社古典新訳文庫)、ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人たち』(光文社古典新訳文庫)など。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |