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タイトル |
老いについて |
サブタイトル |
反乱と諦念 |
著者 [著者区分] | ■ジャン・アメリー [原著] ■初見基 [翻訳]
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出版社 |
みすず書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
216p
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Cコード |
1010 |
発売予定日 |
2024-11-20 |
ジャンル |
教養/単行本/哲学 |
ISBN |
9784622097563 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
〈老いゆくなかで私たちは純粋時間の無世界的な内的感覚となる。老いゆく者として私たちは自分の身体からよそよそしくなり、それと同時に身体の不活発な塊に以前よりも近くなる。私たちが人生の頂点を踏み越えると、自己を構想することが社会によって禁じられ、文化は私たちにはもう理解できない重荷の文化となって、むしろ私たちが精神の屑鉄として時代の廃棄物の山にふさわしいと知らされもする。老いるなかで私たちは、ついには死につつ生きなくてはならない。けしからぬ期待を抱き、卑下のためではなく自尊心を傷つけられつつ比類ない屈辱をこうむりながら。〉 『罪と罰の彼岸』で知られ、ホロコースト体験者、レジスタンスで捕まった後さまざまな拷問も経験した著者が50代半ばに、本書は書かれた。時間の観念や他者の視線、社会とのかかわり方の変化、孤独感、死に向かうプロセスのようなものが、プルーストはじめ数々の文学作品ともども描かれる。 反乱と諦念を基調に、多くの「老い」の本とは一線を画す思索的・哲学的エッセイ。本書執筆から10年後に著者は自死した。
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目次 |
前書き 第四版への前書き
現存と時間の経過 自身によそよそしくなる 他者の視線 世界をもはや理解できない 死につつ生きる
訳注 訳者後書き |
著者略歴(ジャン・アメリー) |
(Jean Amery) 1912年ウィーンに生まれ、文学・哲学を学ぶ。1938年ナチズムを逃れてベルギーに亡命、レジスタンスに参加。1943年ゲシュタポに逮捕され、アウシュヴィッツ、ブーヘンヴァルト、ベルゲン=ベルゼン強制収容所に送られる。1945年の解放後ブリュッセルに住み、作家・批評家として活発に活動した。ロマン・エッセイという独特のスタイルにより機知と明晰をもって書き、〈現代ヨーロッパにおける最も興味深い思索者の一人〉と見なされた。1978年ザルツブルクで自死。著書は本書のほかに『罪と罰の彼岸』『さまざまな場所』『ルフー、あるいは取り壊し』『自らに手を下し』などがある。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |
著者略歴(初見基) |
(はつみ・もとい) ドイツ文学専攻。著書に『ルカーチ』(講談社、1998)、訳書にシュミット『ハムレットもしくはヘカベ』(1998、みすず書房)『アーレント=ブリュッヒャー往復書簡』(共訳、2014、みすず書房)、ベルンハルト『樵る:激情』(2022、河出書房新社)ほか。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 |